シャツのほころび涙のかけら

昔よく聞いたNSPのタイトルを拝借。…趣味や日常を綴っています。基本はガンバレ自分!時々覗いてみてください。

「トキめきもの」

2009-02-08 | 四方山話…

「トキめき新潟国体」のマスコットキャラクター「トッキッキ」をモチーフとした振り袖ができた、と新聞に出ていた。『トキめきもの』という(読みにくい)。

この振り袖を作ったのが、実家のある十日町市(合併前は隣町)の十日町織物工業協同組合青年部会など十日町市内3団体の会員企業。目前に迫った国体本番に向けて、地域特産品の「きもの」により広く大会をPRし、参加者を歓迎しようと、昨年10月から制作を進めていた。↓は手描き友禅の制作風景

トキめきものは、十日町手描き友禅・ぼかし染めの技法を用いた完全オリジナル振袖。(コンピュータは一切使わず、全国屈指の技術を生かし図案・友禅などはすべて手描き。)
地色は「トキ色」を基調に、白からトキ色そして朱色へとぼかし染めの技法で染められている。

手描き友禅で左袖前にクロスカントリースキーのトッキッキ(同市がクロスカントリースキーの会場になることから)が描かれるほか、元気出していこう(左胸)、炬火ランナー(前身)、ボランティア(右袖後)、陸上・水泳(ともに後身)もちりばめられている。


昔は隣町だけど、十日町が織物の町だという認識はあった。十日町の織物組合のサイトによると、十日町は、今では高級絹織物産地として、京都に次ぐ規模になっているそうだ。
十日町の織物の歴史は古く、1,200年前の飛鳥、天平の昔から野生の苧麻(ちょま)を素材とした麻布の生産が盛んに行われてきた。
江戸時代に入ると、高級夏織物として珍重され帷子や裃などに使われた「越後ちぢみ」の主産地として知られるようになり、幕末以降、十日町は麻から絹織物に転換。明治20年ごろに、「蝉の羽」と言われるほど薄くて軽い「明石ちぢみ」が開発され、全国的に普及。十日町は絹織物産地としての地歩を確立した。

♪越後名物 かずかずあれど 明石ちぢみに 雪の肌~
と「十日町小唄」にも歌われている。
現在、十日町のきものは、振袖、留袖、訪問着、付下といった後染め商品が約8割、紬絣が2割で、年間約130,000点生産されている。

・・・とはいえ、斜陽産業である。十日町も近隣の地域も人口は減少し続けている。トキも十日町も頑張ってほしいものだ。願うしかないけど…。

コメント
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