草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

保守の論客江藤淳が解説委員の時のNHKはまともだった!

2019年06月15日 | マスコミ評

NHKが国民を意識しなくなったのはいつ頃からだろうか。江藤淳が解説委員として出演していた頃が思い出されてならない。江藤は平成7年3月12日の日本経済新聞のエッセイ欄「人さまざまの」に「窓のある地下室」を執筆し、「NHKの解説番組に出はじめて、いつの間にか二十年以上経ってしまった。一口に二十年というけれども、オギャアと生まれた赤ん坊が、成人してまだお釣りが来るのだから相当の時間である」と書いている▼それほどまでに長い期間にわたって、保守派の論客である江藤を、NHKはお茶の間に登場させていたのだ。江藤はそのエッセイで、最初は放送センターの六階に陣取っていたのが、一階の増築部分に降りてきて、今度は地下一階に移ったというのを紹介していた。江藤ほど戦後の日本に違和感を抱いた思想家はいなかった。安田祥子と由紀さおりの「赤とんぼ」の童謡を聴いて、懐かしい日本に帰ることを望みながら、その一方で「だが、どこへ?」と自問自答したのだった▼かつては江藤がNHKの解説委員として、国民に語りかけていたのである。いつからNHKの方針が変わったはっきりしないが、我が国の伝統に立脚し、失われた日本にこだわりを持つ江藤のような保守派には、声がかからないはずだ。民放と同じように、アナウンサーが勝手なことを口にし、特定国の代弁者に成り果てているようでは、国民から信頼されるわけはないのである。

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コメント (1)
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