草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

ネットを通じ同志を募るのは憂国の士吉田松陰の現代版だ!

2019年06月09日 | 思想家

名も無い私たちであっても、お国の為に尽くすことはできる。ネットを通じて同志を募ることで、戦後レジームからの脱却が可能になるのである。山岡荘八の『吉田松陰』は松陰の人となりを、余すところなく伝えている。とくに印象深いのは最後の章「とどめおかましの」の松陰評である▼「人触れば人を斬り、馬触れれば馬を斬るという言葉がある。松陰の場合には、触れるものみな我が同志にしなければ止まない鉄腸の勇気と、意志と、そして善意だ」と書いたのだった。「教育の鬼、祖国愛の権化」として山岡は描いたのである。門下生に書き残した「留魂録」において、松陰は30年の生涯にも充分四時(春夏秋冬)は備わっていたと回顧するとともに、自らの志を受継ぐことを望んだのだった▼安政6年11月27日午前10時、松陰が従容として死についたが、彼の門下生が明治維新を実現したのである。下々の者たちにも気配りを忘れなかった革命家は、伝馬町の獄で出会った人々のことも、詳しく記述していた。門下生が活動する際の参考になれば、という思いがあったからだろう。「討たれたる吾をあわれと見ん人は 君を崇めて夷攘(えびすはら)えよ」の歌は、後に続く者への鞭撻であったことを忘れてはならない。幕末期のような深刻な事態に我が国は今直面しており、松陰のような人物が現れるのは難しいが、彼を手本として憂国のネットワークを構築すべきなのである。

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