草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

自由を守るために決起した香港の民主派を断固支持する!

2019年06月10日 | 国際問題

中国共産党の支配下に喘いでいる人々の怒りが爆発した。一国二制度が踏みにじられつつある香港では、容疑者引き渡し条例に反対する民主派のデモが100万人規模で昨日行われ、中心部はデモ隊で埋め尽くされた。香港の外で事件を起こした後、逃げてきた容疑者を引き渡すことができる条例で、民主派の弾圧に利用されることを危惧しているのだ▼香港での動きは燎原の火となり、中共全土に拡大することになるだろう。いくら民衆への監視を強化し、自由を抑圧しようとも、それを阻止することは困難である。今の中共は共産主義を目指すとしているが、その実は特権的な共産党幹部や官僚による全体主義国家である▼シモーヌ・ウェーュの「労働者国家というものは、1871年におけるパリの数週間、および1917年と1918年とのロシアにおけるおそらく数カ月以外には、地球の表面にはいまだかつて存在しなかったのである」(『抑圧と自由』石川湧訳)との言葉は、理想主義者の彼女が認めざるを得なかった現実であった。だからこそソビエトは倒れたのであり、中共もまた同じ運命を辿ろうとしているのだ▼スターリン主義と呼ばれる官僚主義も、ウェーュが「それに服従している人々を幸福ならしめるようにではなく、その勢力を増大させるように、これを行使するのである」(『同』)と指摘している通りで、共産主義という歴史的な実験は、人類史に汚点を残しただけなのである。

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