安倍首相と野党党首による党首討論が19日に行われるが、立憲民主党の枝野代表が衆議院の解散を求めるかどうかが注目されている。安倍内閣を追い詰めることができず、総選挙の準備が進んでいない現状もあって、それを口にできないのである。実際に安倍首相が衆参同時選挙に打って出れば、自分たちが負けることは目に見えているからだ▼野党に追い風は吹いてはいない。2千万円の蓄えが必要だとした金融庁の報告書にしても、少しは内閣支持率に影響は与えてはいるが、多くの国民は冷静に対応している。かえって東アジアの情勢が緊迫していることで、安全保障上の危機感が高まっており、香港で起きていることも、他人事ではないと思い始めている▼安倍首相が衆参同時選挙を断行すれば、改憲勢力よる3分の2の確保は難しくない。ジリ貧になってからでは遅いのである。立憲民主党などの野党がもたもたしている今だからこそ、安倍首相は勝負に出るべきなのである▼団塊の生代を中心にして、護憲勢力が一定の力を持っているのは確かだ。70年上にわたる戦後レジームから脱却するには、生半可なことでは無理である。自民党が一丸となって国民に改憲の意義を説き、一日も早くそこから解き放たれなければならない。安倍首相に日本を取り戻す気があるのならば、ここで逃げてはならないのである。
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