草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

安倍首相が岸信介の無念を晴らすには機が熟していない!

2013年06月16日 | 政局

 安倍首相は祖父岸信介元首相のことが念頭にあるに違いない。東条内閣の閣僚であったことで、岸は巣鴨プリズンに収容された。岸は死を覚悟したこともあったという。その思いを振り切って生きたのは、日本を侵略者として決めつけた、東京裁判史観を認めることができなかったからだ。「終戦直後は幾度か死を決した。而して之を決行しなかった理由決して死を恐るるからでもなく、又、徒に生を執着したからではない。今次戦争の起こらざるを得なかった理由、換言すれば此の戦は飽く迄吾等の生存の戦いであって、侵略を目的とする一部の者の恣意から起こったものではなくして、日本として誠に止むを得なかったものであることを千載迄闡明することが、開戦当初の閣僚の責任であることを痛感したからである」(『岸信介の回想』)。この文章は楠精一郎の『列伝・日本近代史 伊達宗城から岸信介』でも紹介されているが、安倍首相のその思いを共有しているはずだ。しかし、そこまで言い切るには、まだまだ機が熟していない。準備を怠るべきではないにしても、まずは経済を優先させ、国民を明るくすることから手を付けるべきだろう。対米関係についても、気を抜くわけにはいかない。一歩一歩先に進む以外にないのである。今の安倍首相の着実な政治は、国民に安心感を与えている。長期政権のレールを敷かなければ、全てが始まらない。ここは忍耐が求められるのである。

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国益を重視し日本を取り戻そうとしているのが安倍自民党だ!

2013年06月16日 | 政局

 安倍晋三首相の参議院選挙用のポスターはバックが日の丸である。日本という国家を取り戻せるかどうかが最大の争点であり、それを意識しているからだろう。これまでは日の丸を強調する必要などなかった。連日のように中共や韓国などによる我が国への嫌がらせが続くと、日の丸の下に結集しなければ、日本は滅びるとの思いがあるからだろう。安倍首相はナショナリズムをストレートに打ち出しているわけではない。日米同盟を基軸にするという方針は、これまで同様に一貫している。しかし、国益を重視し、アメリカにも正面からぶつかっていく交渉能力を身に付けている。米中首脳会談で、アメリカが尖閣諸島について中共に釘を刺したのは、安倍外交の成果ではないだろうか。アメリカの言うままに外交を行う時代は終わった。警察官僚から自民党の代議士になった平沢勝栄は『日本よ国家たれ』において「カネや女で相手を懐柔するやり方は、外交の歴史がはじまって以来ずっとおこなわれてきたことだ」と指摘しつつ、「問題は、なぜ他国の政治家や外交官には国を売る人物がほとんどいないのに、日本ではそうした人物が一大勢力となるほど多数存在するのか、ということである」と嘆いていた。そして、平沢は「強い国家観を持っていないからではないか」と結論付けた。安倍自民党があえて日の丸にこだわったのは、国家のバックボーンを回復したいからだろう。それは多くの国民が願っていることでもある。

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