草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

さめた目でインテリを批判した保守派の竹山道雄

2013年06月11日 | 思想家

 さめた目だけは持ち続けたい。郷土の歴史を調べていて、戦争中に大政翼賛会に指導者として旗を振った者が、戦後になって共産党の幹部になった例が多いのにビックリしたことがあった。竹山道雄が述べているように、インテリは魔術の信奉者なのである。「もともと魔術の本質は、ある特定の世界像をあたえて、それにしたがった行動をさせることだった。いま論理はまさにこれと同じ役目をしている。そしてインテリほど論理にたよって判断するから、インテリほど魔術にかかっている」(『昭和の精神史』)からである。竹山は社会主義国家は平和を愛しているとか、「東独は解放であり、西独は植民地である」と言っていたサヨクを槍玉に挙げていた。「ある特定の像」にもつづいてしか判断ができないサヨクは、そこから抜け出せないのである。大東亜戦争についても、サヨクは一定の見方を前提にして、そこから一歩も出ようとしなかった。具体的な事実を検証していく作業に、手を付けずにきた。自虐史観がはびこってしまったのは、それが原因なのである。サヨクや新自由主義者は改革とか進歩とかにこだわる。「ある特定の像」を信じているのである。しかし、私は竹山のようでありたいと思う。「今日は今日として迎え送り、明日のための今日とすることを断念せよ。もちろん将来をめざして積みあげてゆく現在ではあるけれども、その積みあげてゆくこと自体をもって結果としよう」(『手帖』)。

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カオスから脱却しようと必死に頑張っている安倍内閣!

2013年06月11日 | 思想家

 日本人は賢明な国民だと思う。読売新聞社が去る8日から10日にかけて行った世論調査でも、安倍内閣の支持率が67%ある。前回と比べて減っているとはいえ、まだまだ高いレベルである。自民党の支持率も44%ある。危機の時代にあっては、政治が混迷するのは最悪である。アベノミクスによって、明るい展望が拓けつつあるなかで、それを否定してまで、参議院選挙で野党を勝たせたいという思いはないのだろう。もちろん、風はいつ変わるか分からないし、反日マスコミは、日本が元気を取り戻すのが一番嫌なわけだから、何をしでかすか分からない。日本は民主党政権の誕生、福島第一原発事故などで一時的にカオスの状態が到来した。政治に対する信頼は著しく失墜した。それは京極純一が『日本の政治』で述べているノモス、カオス、コスモスの解説で説明できるのではないだろうか。人々に正しく妥当な行動をとらせるのがノモスである。しかし、悪の力であるカオスが、ノモスの無意味を実証する。そこから脱却するために、カオスを全面的に否定し、ノモスに、人生と社会と歴史に意味のあることを最終的に保証するのが、コスモスとしての「意味の宇宙」なのである。私たちが安倍内閣を支持するのは、カオスには耐えられないからであり、ノモスの重要性を確認させてくれるコスモスを、私たちのために提示しようと必死に頑張っているからだ。どうして見捨てることができるだろう。

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