今日のNHKラジオ「私も一言!夕方ニュース」で田中秀征が正論を吐いていたのには、つい嗤ってしまった。アナウンサーやコメンテーターは、菅直人首相や民主党にヨイショしようとして、予算審議に協力すべきだということでまとめたかったようだが、「もうそんな段階は過ぎた」と言い切っていたからだ。予算と予算関連法案の違いもわからない情報弱者が、野党にいちゃもんをつけているメールを、わざわざアナウンサーが読み上げたのに、あまりに田中の言い方がまっとうなので、当初の目論見が崩れてしまったようだ。菅首相ではお先真っ暗なのを田中は指摘したばかりでなく、先の総選挙での民主党のマニフェストに関しても、最初から絵に描いた餅であったのを問題にしていた。それが今頃になって、修正するかどうかで争点になっているのを、痛烈に皮肉ったのである。さらに、小沢の処分についても、時間がかかったことに触れ、「菅首相の退陣やむなし」という主張を繰り返していた。そして、「予算関連法案の成立が2、3ヶ月ずれ込んでも、それほど影響はない」とまで断言していた。権力維持に汲々となり、自分のことばかりしか考えていない菅首相を、もはや誰も信用していないわけだから、ジタバタせずに、解散するしかないのである。
ラジオで衆議院予算委員会での質疑を聞いていると、民主党議員の野次がもろに耳に飛び込んでくるが、そのえげつなさといったらば、常軌を逸している。国民にどう思われるかを考えたことがあるのだろうか。本人は冷笑を浴びせいているつもりだろうが、品がないことこの上ない。マイクの置く位置の問題もあるだろうが、テレビの音よりもはっきり聞こえているのを、野次っている側は知らないに違いない。また、テレビの中継を見ていると、片山善博総務大臣と江田五月法務大臣が人を馬鹿にしたような顔をしていた。自民党の柴山昌彦議員の追及をはぐらかすために、表向きそうしたポーズをとっているのだろう。内心はおたおたしているくせに、無理に強がっているだけなのである。片山は官僚答弁というよりも、ほとんど詭弁だし、江田は、質問されるのが意に添わないような口ぶりであった。人を攻撃はするが、自分が攻撃されるとすぐにカッとなるのが、サヨクの特徴なのである。人間ができていないからだ。それにしても、菅直人首相を始めとして、今の政権の閣僚や与党議員は、あまりにも傲慢だ。いかにマスコミがそのことを隠そうとしても、ラジオやテレビで中継されてしまうと、もはや取り繕うことはできないのである。