草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

無実の罪で銃殺された憂国の志士渋川善助

2011年02月20日 | 思想家

 今年もまた2月26日がめぐってくるが、昭和11年のあの日、まず先陣を切った歩兵第三連隊が自分たちの営門を出たのは、午前3時30分であった。安藤輝三大尉に率いられたその部隊が歩兵第一連隊の前にさしかかると、一台の自動車が目の前に停車し、黒服の紳士が降り立って、安藤と簡単な会話を交わした。松本清張の『昭和史発掘』によると、その紳士というのは、渋川善助であったとみられている。北一輝の腹心である西田税からの命を受けて、青年将校の動きを確認するために、歩兵第三連隊の営門付近に身をひそめていたのだ。決起部隊には加わっておらず、2月28日になって背広で幸楽に姿を現し、それ以降安藤大尉と行動を共にした。にもかかわらず、北一輝の一味だというだけで、同年7月12日に銃殺されたのである。会津若松の海産物商の子として生まれた渋川は、陸士予科卒業に恩賜の銀時計を受けているが、陸士卒業を前に退校させられた。教育方針をめぐって、上官と衝突したのだという。その後、明治大学法科を卒業してから、昭和維新の運動に挺身したのだった。当事者でもない渋川を、見せしめのために裁いた国家権力の暴挙は、断じて許されるべきではないだろう。そして、妻であったがゆえに、ひっそりと生きねばならなった一人の女性のことも、私たちは忘れるべきではないだろう。  

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民主党政権を誕生させたA級戦犯はマスコミだ!

2011年02月20日 | マスコミ評

 マスコミがつくった民主党政権を、マスコミがもてあましている。自分たちが火をつけたのに、それを消すことができず、右往左往しているのである。今日のフジテレビの新報道2001でも、子供手当で妥協しない自民党が悪いように解説者が言っていたが、できもしないことをマニフェストにした方が悪いのである。インテリぞろいの朝日新聞も、民主党の体たらくには頭が痛いのか、弁解の言葉も出てこないようだ。政権交代ばかり叫んでいたことで、結局は味噌をつけてしまったのだ。右からも左からも、総スカンをくっており、マスコミ自体も立つ瀬がないのである。NHKや朝日新聞、さらには産経グループのフジテレビまで、日本のマスコミが犯した過ちを、これから徹底検証すべきだろう。あの馬鹿騒ぎはあまりにも異常であった。歴史にどう記述されるのかというと、時代遅れのサヨク政権が誕生して日本は大混乱した、という何行かで終わりだろう。山本夏彦が「新聞のテレビが言わない限り一般には分からないのである」(『冷暖房ナシ』)と書いているが、民主党政権が誕生してから現在まで、徹底した報道管制が行われ、政府側の一方的な情報が流されていた。ようやくここにきてほころびが出てきたから、真実が伝わり出したのである。化けの皮が剥がされれば、民主党が消滅するのは、もはや時間の問題だ。

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中国共産党の打倒を目指すネットでのデモ呼びかけ

2011年02月20日 | 国際問題

 いよいよ中国革命の幕は切って落とされるのだろう。ネットは世界を変えるのであり、中共だってその例外ではないのだ。ブログやツイッターを通じてのデモの呼びかけが拡散し、それが大規模な暴動へと発展するだろう。ソ連の崩壊を予言した小室直樹が一番問題にしたのは、公認されない特権階級がソ連に存在したことであった。共産主義国家であるにもかかわらず、一部の者たちがきわめて強大な権限をもっていたからだ。資本主義国であれば、特権的な身分を有するエリートは、ある種の競争を勝ち抜く必要があり、それなりの市場機構を媒介とする。これに対して、ソ連ではコネなどの人為的な配分によって特権階級が維持されていたのだ。社会的に公認されていなかったので、ノブレス・オブリュージュの意識も育ちようがなかった。内部が腐りきっていたために、それがソ連崩壊の引き金になると小室は言い切り、実際にその通りになったのである。中共とて同じではなかろうか。共産主義という崇高な理念を掲げながら、現実との間にギャップがあり、それを中共の民衆は日々目の当たりにしているのだ。怒りがこみ上げてきて当然である。  

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