民主党が分裂するのはいいけれど、小沢一郎をめぐってというのでは、あまりにも次元が低い。もう解党したらどうだろう。国家戦略なき無能政治家に、この国を任せておくわけにはいかない。とくに民主党政権は、外交的に致命的な失敗をやらかした。中共と喧嘩をする気もないくせに、中共船の船長を日本の法律で裁くと明言したからだ。しかし、途中で腰砕けになったことで、かえって国際社会から甘く見られるようになり、ロシアまでもが付け込むようになった。姑息なことをして、しっぺ返しを受けたのである。策士策に溺れるで、中共の脅威をことさら煽りたてて、海兵隊の普天基地の辺野古移設をスムーズに行いたかったのだろう。東アジアの情勢が変わったといえば、沖縄県民も許してくれると思ったのだろう。そうでなければ、最悪でも県外移設と主張してきたことが、まるっきり嘘だったことになるので、責任を転嫁したかったのだ。エセサヨクというのは、何でもありなのであり、権力を維持するためには、手段を選ばないのである。自民党すらやらないことをしたから、中共がエキサイトしたのである。腹が据わらぬ民主党政権の場当たり外交では、これからも日本の国益はそこなわれるだけだ。そして、結局は「ゴメンナサイ」と白旗を掲げ、中共の言いなりになってしまうのである。
朝日新聞にここまでこき下ろされれば、民主党政権の命運も尽きたようなものだ。2月16日付の社説では、財源もないのに、高速道路を値下げしようとすることについて「これでは予算の使い逃げだ」と厳しく批判している。自公政権のときに、深夜利用向けの割引を実施する財源として、10年分の2兆円が用意されていた。それを人気取りのために、たかだか2、3年で使い切ってしまうというのだ。無責任極まりない政策である。先の総選挙のマニフェストにこだわるあまり、将来のことなどは、少しも考えていないのである。高速道路をめぐっては、今年度も無料化の社会実験も行うことになっており、前年度を上回る1200億円の予算が計上されている。統一地方選挙を前にした、まさしく見境もないバラマキである。あまりの民主党政権の無能さに、朝日新聞の幹部が、与謝野馨を入閣させることを提案したともいわれる。しかし、そこまでしても、民主党政権の暴走はストップできなかった。高速道路を一つとってみても、このざまである。菅直人首相は政権の座にとどまりたいようだが、もはや国民がそれを許すわけがない。朝日新聞ですら愛想を尽かしてしまっているわけだから、もうここらで菅首相もあきらめたらどうだろう。