ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

佐保神社(2)日露戦役記念塔

2006年06月30日 09時17分40秒 | Weblog
日露戦役記念塔
佐保神社の境内の大けやきの下に「日露戦役記念塔」が立っています。
 この記念塔の台座部分には、大正2年(1912)「大阪堂島取引所有志」と彫ってあり、この塔が大阪堂島取引所有志によって建てられたことがわかります。
 なぜ大阪の堂島取引所の人たちが佐保神社にこのような記念塔を立てたのでしょうか。
 大阪の堂島といえば米相場の取引所があり天下の台所の中心として栄えたことで知られています。米相場との關係から考へると、社の田町で米相場が立てられていたからではないかと思はれます。
 堂島では「播州社」の名を知らない者はいなかったといわれるほど関係が深かったようです。
 境内西側に並んでいる小宮のうち、まん中あたりの御大神宮さんの玉垣の石柱には、「加東米穀取引所」と刻まれています。
 この小宮は、昔、田町通りにあったのですが昭和のはじめに佐保神社の境内に遷されたものです。社が米の取引と大いに関係のあったことを知ることができます。
 この記念塔のそばの大けやきの木は社町指定の記念木になっています。樹齢はどれぐらいでしょうか。数百年は経っているでしょうね。
 数年前の冬の朝、このけやきが火事になりました。誰かが皮に火をつけたものと思われますが、太い幹の北側部分が黒く焦げていました。痛ましい姿でした。心配しましたが、大けやきは今年も緑の葉をつけています。
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