ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和12年度海軍志願兵の栞(海軍省)から

2009年03月23日 05時54分45秒 | Weblog
 このブログで昭和12年度の海軍志願兵徴募に関する町から区長への通知文を紹介しましたが、その通知とともに海軍省が作成した「海軍志願兵の栞」が社区事務所の「諸通達綴」に綴じられています。
 栞の内容は次の項目で構成されています。
(一)海軍志願兵の使命
(二)志願兵の採用員数
(三)各兵種の職務概要と志願兵種の選択
(四)志願手続及徴募検査
(五)官等進級其の他参考事項
(六)志願者心得
附録 試験問題の一例

今日は冒頭に掲げられている「海軍志願兵の使命」を紹介します。

(一)海軍志願兵の使命
 我が海軍はなぜ志願兵の採用に重きを置かねばならぬか、それには色々の理由もあるが、分り易く簡単に謂へば次の通りである。
一、日本独創の優れたる艦船兵器機関等の活用は優れたる日本青年の手に依らねばならぬ。
二、最新知識を集めたる海軍を了解するには長期の服役を要す。
三、優秀有為の軍人の養成。
四、特務士官、准士官としての活躍期待。
戦艦陸奥、長門も巡洋艦高雄、那智も乃至駆逐艦、潜水艦、航空機もその威力の発揮には志願兵の力に俟つことが多い。
 海軍の活動の舞台は太平洋!!其処に内容を充実したる我が海軍の存在は平戦両時に於ける帝国の繁栄と防護に欠くべからざるものである。されば思想堅実にして学力体力共に優秀なる全国の青少年が眼を帝国の前途に注ぎ奮つて身を海軍に投じずることは、将来益々その必要を感ぜられ大なる期待をかけられているのである。
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