ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

山氏神社参道の石灯籠

2010年01月18日 05時30分33秒 | Weblog
 加東市社の市街地を南北に貫く商店街を走っていると、商店が途切れて、石灯籠が建っているところがあります。ここが山氏神社の参道入口です。ちょうど佐保神社の東に位置しています。
 この歴史ブログでも山氏神社について紹介してきましたが、境内には「義経お手植えの松」があり、歴史の古い神社です。私が保育園に通っていた昭和30年代のはじめ、この境内にサーカス小屋が立ち、見に来た記憶もあります。通称「やもりさん」と呼んで親しまれてきた神社です。
 商店街から直角にまっすぐに延びた参道の奥には石鳥居と社殿があり、周囲は低い石垣で囲まれています。さて、商店街を車で走るときはいつも参道入口の石灯籠を見ながらということになります(写真)。あまりに身近すぎてじっくり見たことがありませんでしたが、刻まれた字を読んでみると、建立は天明元年六月とあり、今から約230年前の西暦1781年ということですから、やっぱり古いものでした。また、建立者は廣野姓氏子とあり、一族同姓の氏子の寄進によるものだとわかります。往古、社の地は松林の続く原野で、由良野、廣野とよばれていたと聞いています。今もこれらの地名は残っているほか、廣野屋の屋号をもつ一統があり、山氏神社の氏子を成しています。商店街の道路を境に西がゆらの、東が廣野とよばれていたということです。
 
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