メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

ソフィー・マルソーのSEX、LOVE&セラピー

2016-11-17 16:09:27 | 映画
ソフィー・マルソーのSEX、LOVE&セラピー(Tu veux, ou tu veux pas?、2014仏/ベルギー、88分)
監督・脚本:トニー・マーシャル
ソフィー・マルソー(ユディット)、パトリック・ブリュエル(ランベール)、アンドレ・ウィルム(ユディットの叔父)、シルヴィ―・ヴァルタン(ランベールの母)、ジャン-=ピエール・マリエール(本人)
 
口に出すのはちょっとためらう邦題で、大好きなソフィー・マルソーの映画でなければWOWOWで録画して見ることはなかっただろう。
原題はそれほどではないが、とにかく性的なトラブルを抱えるカップルに対するセラピー、コンサルタントの仕事をしているランベールが、いなくなった助手を探していたところに舞い込んだのがソフィー扮するユディット、そしてその後は、次々とあらわれる客とのきわどいやりとりが続くのだが、コミカルにテンポよく作られている。
そしてこれはだいたい予定調和というか、すったもんだのあげく、想像する結末になる。
 
ちょっと面白いのは日本の扱いで、ユディットが仕事で日本に行っていたことが語られ、どうもこれはほとんど嘘らしいのだが、そのほかバーで何を飲もうか日本のウィスキーがいい、そうだニッカにしよう、なんて台詞がある。時代はずいぶん進んだということだろうか。
 
ランベール役のブリュエル、フランス映画ではこの種の役にあまり背の高い二枚目は使われないが、ここでもそうで、でもこれでいい。ユディットの叔父はなかなかいい味(人間味、包容力)をだしている。
 
クレジットを見るまで、ユディットの母がシルヴィ―・ヴェルタンとは気がつかなかった。撮影当時70歳くらいのはずだが、しゃんとしていて、あのちょっとこわい感じの顔は変わらない。30代になって録れたLPを今でも持っているけれど、なぜわからなかったか?
 
ユディットがやけになって行ったバーで隣にすわったジャン-=ピエール・マリエール、本人役ということで、たいへんな名優らしいが、舞台中心なのと、出演した映画はよく見ていないせいか、知らなかった。上記のニッカはこの場面で出てくる。
 
それにしてもソフィーはこのとき48歳だが、容貌、スタイル、動き、場面によって必要とされる明るさ、いずれもチャーミングで文句ない。それなりに波のある人生を送っているはずだが、なんとも脱帽である。この作品も娯楽映画として、見て損がないものにしている。
これを見た今日は偶然にも、ソフィー・マルソー50歳の誕生日 




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