メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

マスターズ水泳

2008-10-29 15:39:40 | スポーツ
話は前後するが、10月26日(日)、アトリオあざみ野で開催された「東急マスターズ水泳競技大会」に参加した。
十年ほど前にスイミングスクールに初級から入り続けているが、競技会にでるのは5月の前回についで2回目である。
 
これは東急グループのスポーツクラブいくつかの中のものであって、もっと大きな一般向けのマスターズは別にある。ただ、5歳ごとの年齢帯で順位を発表するのは同じようだ。
 
出たのは、前回と同じ25mと50mの平泳ぎ、それに加え今回は25mの背泳ぎ。個人種目3つとリレーに出場が可能という規定になっているから、個人種目はMAXということになる。
 
結果は、25mは前回より0.5秒よく、50mは逆に0.5秒悪かった。悪かったのはおそらくスタートの飛び込みで頭が十分下がっていなかったためにゴーグルがずれて水が入り、前がよく見えない状態のままターンして50mということになり、気持ちよく泳げなかったせいだろう。オリンピックでフェルプスにも同じことがあった、というのはただの気休め。
 
背泳ぎはもともと大の苦手なのだが、この1年くらいで精神的な苦手意識がなくなったため、男子のエントリーも少ないこともあり、出てみた。出てみたが、やはりタイムは多少得意な平泳ぎより3秒も悪かった。スタートダッシュに問題あり?なのと、まだまだ泳ぎなれていないということだろう。 
 
ともかく、マスターズは選手あがりの人たちに混じって大人になってから始めた人たちが、気後れせずに一緒にレースできるという、面白い環境である。どちらかというと、おそく始めた連中がまじめさとリラックスの両面を持ちながら出場していくのが、こういう催しを盛んにするポイントだろう。実力はたいしたことなくても、大会はにぎやかなほうがいい。
 
前回の多摩川はホームであったが、今回はアウェー、入って着替え、レースに出て、昼食、そしてまたレースというプロセスを知らないところで経験するのも、何にせよ学校でも対外試合などやったことないものにとっては、いい緊張であった。

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大琳派展

2008-10-29 10:52:13 | 美術
大琳派展 継承と変奏」(10月7日~11月16日、東京国立博物館 平成館)
本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山、酒井抱一、鈴木其一の代表作を一同に会して眺められるという機会はありがたい。これまでもなかっただろう。行った日には光琳の国宝「燕子花図」は既に展示換えでなかったが、これまで2回見たこの傑作は根津美術館改装が終わる来年以降見るとして、ここに足りないのは光琳の国宝「紅白梅図屏風」(MOA美術館)、鈴木其一の「朝顔図屏風」(メトロポリタン美術館)くらいだろうか。
 
ただ鑑賞するということからいえば、全体を眺めて頭にいれておき、このあとどこかで出会ったときにそなえる、あるいはそこにリピーターとして見にいくためのもの、という位置づけが強い。
 
例えば「風神雷神図屏風」、宗達と光琳は出光美術館の企画展で並んだものを見た記憶があるが、今回は抱一と其一まである。
そしてそれぞれを鑑賞するというより、比較してしまうのやむを得ないところだ。光琳のものにしても、これだけ見ればなかなかなのだが、宗達と比べてしまえば、やはり軍配は宗達にあがる。
それに、昔からあったテーマとはいえ、自分で構想を練り、下絵を描いて設計すれば、もっと力が入ったものになったであろうが、先達のものを前にして模写ということになれば、本人の力はそんなに出ないのではないだろうか。
 
宗達、光琳、乾山はこれまでの印象とそんなに変わらないが、光悦の書、抱一の「夏秋草図屏風」、「波図屏風」、そして其一の動植物の細密でありながら何か超自然を感じさせるもの、などに、インパクトを受けた。
「夏秋草図屏風」は東博で以前見たときは、もっと地味であった記憶があるが、今回は照明のせいもあるのか、堪能出来た。
 
抱一のこの二つは地が銀ということで有名だが、それがもっとも大胆に発揮された「波図屏風」は抱一の中でもスケールが大きく見事で、静嘉堂文庫所蔵のようであるから、また見にいってもいい。
 
それにしても集客力の高いこと。

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