「ウェディング・クラッシャーズ」(Wedding Crashers 、2005米、119分)
監督:デヴィッド・ドブキン
オーウェン・ウイルソン、ヴィンス・ヴォーン、レイチェル・マクアダムス、アイラ・フィッシャー、クリストファー・ウォーケン、ジェーン・シーモア、ウィル・フェレル
離婚調停弁護士の二人は、結婚式に紛れ込んで目をつけた女性をものにし続けていたが、あろうことか財務長官の娘の結婚式にもぐりこんで、その姉妹と付き合い、遊びのつもりが、とんだ羽目になって、その後は映画脚本のセオリーどおり、というお話。
だから、前半のどたばたは馬鹿馬鹿しくてもそれなりに楽しめるが、後半まじめになってくると、そろそろアメリカ映画もどうにかならないか、とは思う。
オーウェン・ウイルソン、ヴィンス・ヴォーンはこの手の常連、ただよくこの二人と組むベン・スティラーが今回まったくかんでない。このあたりがもう一つ食い足りないところと関係あるのかもしれない。
やっぱりクリストファー・ウォーケンは、はまり役。こういう上流のおじさん、他の人より上から見ているのかどうなのかと思わせ、最後は期待通りの役目となるし、笑えるのだけれど、コメディの演技はしていない、という不思議な人。この映画と同時期に出ていた「ステップフォード・ワイフ」を思い出した。
レイチェル・マクアダムスは、米・英の映画で主人公好みの女性として出てくる一つのタイプ、グラビアやコンテスト向きのタイプとは違って、親近感を感じる。
ところでこの映画は日本未公開、パッケージ公開のみのいわゆるビデオ・スルーである。米国B級コメディで、本国で大当たりしても、これのように日本でそれほどあたる見込みがないと、当たったという実績をもとにした高額な条件をのめないため、劇場公開なしということになるようだ。
原題は、結婚壊し屋という意味だろう。