王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

北核計画申告 米「テロ指定解除」

2008-06-27 09:53:26 | 海外
「日本国民ショック」 北核計画申告 米「テロ指定解除」(産経新聞) - goo ニュース

18日米国のライス国務長官がヘリテージ財団の講演でリークした「北の核計画の申告に対し米国はテロ指定解除」との手続き(こうしたらああなる)の話がさっさと実現してしまった。

福田総理は「前向きに評価」しているので「日本の拉致問題は置いてきぼりを食わされた」

昨日夜のNHKTVでは横田早紀江さん始め拉致被害者家族の方々が口々に「北に対する圧力が軽くなり解決が長引く事」を懸念されていた。
それはそうであろう。
「日本国独自の制裁策の半分も」先の日北実務者協議で拉致の再調査を北が口にしただけで「解除を約束」する体たらくである。
この拉致調査だって「日本を6カ国協議」の外に出さないための米国のリップサービスであろう。
ブッシュ大統領はなお「日本の拉致家族の事を忘れない」と発言したがこれもリップサービスであろう。11月には大統領選挙で新大統領が決まるのだから。

核弾頭をつけたミサイルを何百発も持つ米ロ、それに次ぐ中国は北が一発や二発の核を持っても痛くも痒くも無い。中ロは国境周辺で北に政変が起きかの地に政治的空白の出来る事を避けたい。韓国は北が最初の核ミサイルを自国に向けると思っていない。
つまり日本は最初から蚊帳の外といえば蚊帳の外なのである。
米国が抜けたら制裁は抜け穴だらけかもしれない。でも「拉致問題が進展無ければ北の核問題が片付いても日本は金を出さない」と言ってきた筈?!である。
ぜひ福田、町村、高村政府高官トリオに頑張ってもらいたい所である。
北の3分の1ほどでも米国に「ノー」と言ったら展開は変わったであろうに。
何ともやり切れない思いがする。


産経新聞:
北朝鮮は26日、核計画の申告書を6カ国協議の議長国、中国に提出した。これを受け、米政府は同日、見返り措置として北朝鮮のテロ支援国家指定などの解除を決め、議会に通告した。拉致事件を“置き去り”に解除に踏み切ったことについて、ブッシュ大統領は、「拉致された日本市民のことを忘れない」と強調した。しかし、制裁という有効なカードを失った結果、先に北朝鮮が約束した拉致事件の再調査の実施などでどれだけ北朝鮮に迫ることができるのか、日本政府の姿勢が問われる。

                   ◇


 【北京=矢板明夫】北朝鮮の崔鎮洙駐中国大使は26日午後、中国外務省を訪れ、6カ国協議議長の武大偉次官に申告書を提出した。関係筋によると申告書は約60ページで、核施設、核開発計画、プルトニウム抽出量などを記載。抽出プルトニウム量は38キロ前後としている。核兵器の情報は含まれず、高濃縮ウラン開発と、シリアの核開発協力にも触れていないもよう。


 中国は申告書を直ちに各国に配布し、それぞれが本国で評価と検証方法を検討。7月第1週にも北京で6カ国協議を再開し、申告内容の検証と、核施設の廃棄、解体など完全廃棄に向けた第3段階の措置などを議論する。


 北朝鮮は進展を印象づけるため、27日に寧辺の核施設の冷却塔を爆破、6カ国協議参加国のテレビで爆破場面を放映させるという。


 【ワシントン=有元隆志】ブッシュ米大統領は26日午前(日本時間同日夜)、北朝鮮の核計画の申告を受けて、ホワイトハウスで記者会見し、北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除を米議会に通告すると表明した。同時に日本人拉致事件について、拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母、早紀江さんと面会したことに触れ、「米国は北朝鮮に拉致された日本市民のことを決して忘れない」と強調。「日本政府と緊密に協力し、北朝鮮に拉致問題を解決するよう圧力をかけていく」と述べた。


 大統領は申告について「正しい方向に近づく一歩だ」と一定の評価をする一方で、北朝鮮に対して、今後の検証作業に協力するよう求めた。そのうえで、「北朝鮮が正しい選択をすれば、国際社会との関係を改善できるだろう。北朝鮮が誤った選択をすれば、米国は6カ国協議の他の参加国とともに、しかるべく対応する」と述べ、北朝鮮が検証などに協力しなかった場合は、再び制裁を科する可能性を示した。


 大統領は申告について、「プロセスの終わりではない。始まりだ。(北朝鮮の)政権に対する幻想は抱いていない」と述べ、北朝鮮の核放棄の実現にはなお時間がかかるとの認識を示した。

 ハドリー米大統領補佐官は同日、大統領からの書面指示を受け、テロ支援国指定解除を議会に通告したことを明らかにした。(引用終わり)
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「飛騨牛偽装」 社長が謝罪会見

2008-06-27 08:01:22 | 社会
飛騨牛偽装、社長が初めて謝罪 「すべて私の責任」(朝日新聞) - goo ニュース

養老の食肉卸小売業「丸明」の吉田明一社長(65歳)が謝罪会見する場面を昨日夕刻のTVでほぼLive(生放送)で見た。

会見場では長机に三人がけ。向かって左が広報担当社員高木君、彼は最初の頃から社長とともに写っていた。親類の甥っ子かなんかでしょうか。普通の社員が武闘派風で体格良く乱暴な口利きをしますが彼はサラリーマン風でこの社では珍しいキャラに見えます。そして右は弁護士だと後で分かりました。
社長は20日前後白いシャツ姿で結構多弁で元気良く見えましたが「この場は生気の抜けた顔で言葉少なく謝罪しました」

要するに「今回の件で関係者や顧客に迷惑を掛けて申し訳ありません」という事で何がどう申し訳ないのか社長本人の口から聞けません。
吉田君が「格下牛の肉を飛騨牛として売った」「加工日の改ざん」「賞味期限切れ肉の混入」をやったと説明はしていたが。

この後記者側から「偽装は社長の指示か?」「ミートホープ事件をどう考えるか?」等の質問にただただ「どうもとか大変」とか頭に付けて:
「申し訳ありません」を質問の数だけ繰り返していました。

かろうじて会話「偽装は社長の指示か?」と何度目かの質問に「お客様の考える事です」見たいな返事をしていましたが、これでは「謝罪の意味が爺にも感じられませんでした」
何だか小さな子供がいたずらか何かをして「本人は納得していないのに無理やり親に謝罪させられている」様に見えました。

社長としては身を引く様ですがその程度で済みますかね?
すでに「豚肉のブランド品についても偽装の告発」が出ているようです。
再度の謝罪会見も有りそうな気のする展開です。


朝日新聞:
 岐阜県養老町の食肉卸小売業「丸明」の吉田明一社長(65)は26日夕、飛騨牛の表示偽装について本社事務所で会見し、「お客様や取引先、関係の皆様にご迷惑をかけたことをおわび申し上げます。すべて私の責任」と述べ、問題発覚から6日目に初めて偽装を公式に認めた。従業員に偽装の責任を押しつけたことも謝罪し、引責辞任する意向を示した。

 同席した高木晋吾・広報担当は、農林水産省などの調査で、(1)要件を満たさない格下の2等級以下の肉を3等級以上の「飛騨牛」と表示して売った等級偽装(2)加工日の改ざん(3)賞味期限切れの牛肉の混入――の3点の不正を指摘されたことを明らかにした。そのうえで事実と認め、「社長の指示だった」「法令の認識が甘かった」とした。

 等級偽装について、吉田社長は「1年半前からやっていた。(霜降りの)脂が多いので2等級でも3等級で売れると思った」「3等級が足りなくなった」と動機を語った。

 加工日の改ざんは約2年前から10回程度行われ、最大5日遅らせてラベルに表記し出荷した。また、冷蔵保存の牛肉の賞味期限を社内規定で40日にしているが、それを過ぎたスネ肉をミンチにし、別の肉と混ぜて売ったという。

 高木広報担当は愛知県産牛肉を「飛騨牛」として売ったことは認めたが、「偽装でなく誤り」とした。冷凍庫に古い肉が大量にあることも認めたが、業者に引き取ってもらう量に制限があるためだとして、「期間と量は調査中」と答えた。

 吉田社長は「従業員が育つまで、平(社員)からやらせていただきます」と、社長を退く意向を示した。

 農水省と岐阜県は日本農林規格(JAS)法などに違反する可能性があるとみて、回収した牛肉や帳簿などを調べている。丸明では養老店も26日から休業し、これで直営7店舗すべてが休業に入った。(引用終わり)
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