王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

「小さな中国のお針子」を見た

2007-01-03 13:57:31 | 芸能
今日は箱根駅伝で順天堂大学の優勝を確認した後 DVDの時間でした
「小さな中国のお針子」を見ましたよ
2003年頃日本で公開された映画です
舞台は1971年中国は四川省天泉県?鳳凰山近く農村 唐の時代から銅山で有名と解説していました 町からは二日掛かりの寒村に下放で送られた若者二人が主人公です
一人はマー、父親が歯科医で蒋介石の治療をしたとかで(危険分子とみられ)再教育のために下放されたらしい それと友人のラオ、何故だか一緒に送られてきました
やがて隣村に住む仕立て屋の孫娘 小さなお針子と呼ばれている娘とラオが恋仲になります 多分3年ほど経つ間に娘が妊娠 結婚は25歳からと決められていた毛政権下の農村で許される事でないのです たまたまラオが帰省している間にマーのコネで「堕胎手術を受け」事なきを得ます
それから27年マーは仏?で音楽家として身を立てています TVで山峡ダムの完成により下放されている地区のニュースを見て帰国し旧地を訪ねます 下放当時の村長の一族は健在であった様です マーは「小さなお針子」の消息を気にしていたようです 尋ね当てぬまま上海で「歯科学博士」としているラオと再会します 

「堕胎」のあとそれをマーもお針子もラオに告げぬまま、間もなくお針子は村を出てゆきます それは解放後読むことを禁じられていたバルザックを密かに読み聞かせていた影響かもしれません マーも82年には消息を尋ねましたが深センから香港に出国したまま分からないのです

マーもお針子を愛していた様ですがそれはラオの愛し方と愛の形が違ったのかもしれません
ラオは奥さんと坊やと三人家族 マーは未だに独身の様でした
中仏合作かもしれません 仏人には下放で下肥を体に浴びて働く場面などは強烈かも知れません 日本人は時間があれば見ても良いでしょう

コメント
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