王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

防衛省 発足

2007-01-10 07:40:53 | 政治
防衛省が発足、「庁」設置から53年経て格上げ(読売新聞) - goo ニュース

昨日9日朝 久間防衛省大臣が「防衛省」の看板への架け替え、その後儀杖兵の栄誉礼を受けて登庁(いや登省かも)していましたね

昨年の春は防衛施設庁の官製談合問題で施設庁の解体が話題になり、夏以降は北朝鮮のミサイル発射と核実験という外的脅威 加えて「郵政解散」による自民の圧勝を梃子にあれよあれよと言う間に「防衛省」昇格の法案が成立し関連法の施行で昨日はれて「防衛省の発足」となってしまった

国内問題であれば我慢もしましょうが「海外活動」を本来任務に格上げしたそうです 老妻に言わせれば「これで海外で死んだり怪我する若者が増えるわね」という事だ

日本は戦前の軍部のあり方を反省して軍隊(自衛隊)は「専守防衛」を旨としている そこから派生する解釈で「敵或いは相手方が発砲したり攻撃したりしてこない限り反撃しない」という奇妙な行動を押し付けられ60年間を過ごしてきた
警察も海上保安庁もその他取り締まりに銃火器の対応が必要な部署では同様の行動が求められていた その結果の幾つかの中に北朝鮮による密航船の日本潜入があり「日本人拉致」にもつながった 
01年暮れ北の武装不審船を契機にようやく海上保安庁も警察も銃火器による不審者/物の抑止が世界基準に近い形で運用される様子が見える

今一度自衛隊に話は戻る 国内の事情を背負って海外に出れば先の「イラクのサマーワ」への派遣と同様 着膨れして見えるほど防弾チョッキを着てその上外国の軍隊に身辺警護をしてもらうなら「憲法の制約」を理由に派遣しない事が見識だったかもしれない
「武力あるいは武」とは本来必要悪でその使用に制限を加えれば威力を発揮できない
戦争もしくは武力による紛争地区に軍を出すなら「威力偵察も先制攻撃も防衛の為の先制発砲」もあるだろう 又「集団的自衛権」に関する「神学的解釈論争」が絶えない 多分国連の要請が「お墨付き」で海外に出るのであろう 隣にいる他国の部隊と有意に連携出来なければ軍隊として機能できない
ここら辺りを「スッキリと解決出来ない」のであれば「本来任務」にしないのが一国の総理の見識と思うがどうであろうか
さっさと決めた付けは後日高いものになって請求がくる

安倍総理 海外派遣など粋がらず「おめおめと」「しらしらと」「ぬけぬけと」と罵詈雑言を浴びせられても若者を海外で死傷させない努力をして見せて下さい

読売新聞:
防衛庁の省昇格関連法の施行により、防衛省が9日、発足した。防衛庁設置から53年を経て、内閣府の外局だった同庁は独立した省に格上げされ、防衛長官も「防衛相」となった。
 安倍首相は9日午前、久間防衛長官に辞令を交付し、初代防衛相に任命した。

 首相はこの後、防衛省での記念式典で職員・自衛官ら約700人を前に訓示し、「国防と安全保障の企画立案を担う政策官庁として位置づけ、国防と国際社会の平和に取り組むわが国の姿勢を明確にすることができた。戦後レジームから脱却し、新たな国造りを行う基礎、大きな第一歩となるものだ」と強調した。

 久間防衛相も「長年の地道な努力が実を結び、防衛省・自衛隊が国民各層に広く受け入れられるに至った証しだ」と述べたうえで、政策機能の充実強化、厳格な規律の保持、専守防衛をはじめとする防衛政策の維持を求めた。式典には、中曽根康弘・元首相ら歴代防衛長官のほか、各国の駐日武官らも出席した。(引用終わり)
コメント (8)
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