王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

ドミニカ移民訴訟 控訴

2006-06-10 07:21:45 | 社会
ドミニカ訴訟、原告の移住者側が控訴 (読売新聞) - goo ニュース

読売新聞によればドミニカ訴訟について原告の移住者側が8日控訴をした 
以下は同じく6月8日付け読売社説2より抜粋
約50年前ドミニカ共和国で農業を営もうと、1300人余りの日本人が移住した。だが、彼らを迎えたのは、塩が噴き出し、岩だらけの不毛の地だった。日本政府が確約していた農地の所有権も与えられず、過酷な生活をしいられた
そんな移住者たちのうちの170人が国に対し賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は、国側の法的な責任を明確に認定した。
しかし、不法行為から20年経過すると賠償請求権が自動的に消滅するとの民事訴訟の規定を適用し、賠償請求は退けた。提訴が2000年から01年にかけてで、いかにも遅すぎたためだ

爺は原告代表の方が「かって国に騙され、今国に捨てられ、この結果をドミニカに眠る友になんと言う言葉で報告したら良いか 祖国とはなんだ」と泣いて訴えている場面を見た この思いが控訴を選んだのであろう
昔の裁判よりは良くなったが花も実もある判決とはとても考えられない
幸い国会議員の中にも有志がいて2004年参院予算委員会での本件に関する小泉総理の答弁を踏まえ別途の解決法を模索するグループもあると聞く

爺が書きたい事はドミニカ移民判決の是非ではない 現行のというか戦後と言っても良い「三権分立」という考え方である
爺の頭には「行政」「司法」「立法」と三権が分かれ互いに独走を許さない様にしている仕組みであるとの初等教育がしっかり身についている
 
しかし戦後天皇陛下は政治の場から身を引かれ象徴として民族の精神と文化とを体現する役割を担われた
それに対し摂政関白或いは幕府(戦時臨戦政府たる)将軍職は任命されなくなった
それでも三権の長が優れものなら「立法府」の及ばぬ所は「行政府」が「行政府」のやったことは「司法府」が追認して民百姓の生活が成り立つ様にする事が「三権分立」の本意であろう!

戦後の日本は「行政府の長たる内閣総理大臣」が他の二権に対し優位であるやに見える しかし「宗教もどきの組織」の適正化を口にすると憲法違反の大合唱が起きる 或いはホリエモン、村上達に司直の手が入ると国策捜査の声があがる 鈴木宗男は収賄容疑を国策捜査と主張してはばからない

本当にそうなのであろうか? 三権を総覧して世情を当面過不足のない状態に維持する機能(爺はこれを日本国総理大臣と仮称する)が必要なのではないか
日本国総理大臣はドミニカ移民の例ならば「時効20年」の規定に関わらず適宜の処置をなす様「行政府」に命じる事ができる 過日問題になって解決にならない水俣病患者に対する救済措置等も日本国総理大臣により再検討が命じられる事案であろう

内閣総理大臣は昔は自民党の、今はそれに公明党の加わった野合集団の利益しか代表していない 日本国民の利益を代表する(これが日本国の意思になる)仕組みを考える時が来ている 惰性で某隣国に援助を740億円も出し「出すのが当たり前」と受ける側から言われる様な金の使い方でなく 「ああこの国に生まれてよかった」という感動を生むような政治をやらなければね 愛国心とはそんな所から始まる

写真はドミニカ移民訴訟団団長


 
コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする