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社会的共通資本って何?

2014-11-05 07:43:27 | 社会・経済

今年の9月、86歳で亡くなった経済学者、宇沢弘文さんは、経済学だけでは人間は幸せにならないと効率優先の現代社会を批判し、自然環境や教育など経済原則だけで計れない社会的共通資本の概念を提唱し、公害問題や教育問題など幅広い分野に大きな足跡を残された方です。

社会的共通資本とは、簡単に言うと人が人間らしく生きるために欠かせないもの。すなわち、医療・教育・道路、交通機関・自然・水道、電気などで、これらは市場競争に任せず、人々が共同で守る財産にして、その基盤を確保した上で企業などによる市場競争があるべきだと考えたのです。

宇沢さんは、効率を優先し過ぎた市場競争は格差や貧困の拡大を招き、社会を不安定にすると述べられている。(人間らしく生きる社会とは何かを考えて行くのが、我々経済学者の役割だと。)

すでにマネーゲーム化している世界経済を、このまま日本が後追いしては必ず行き詰まり、財務的なテクニックによる見せかけの景気回復に踊らされることなく、真に豊かな社会を作るためには、何が必要なのかを我々自身が考えるべきではないでしょうか?

あるTV番組でこのマネー資本主義の「暴走をなぜ止められなかったのか」のテーマ曲がAnn Sallyが歌う「Smile」だったのです。
チャプリンの愛に溢れる曲が、マネー資本主義の戒めとも言える人間の欲の深さと愚かさを嘆く歌のように私には聴こえた。

 

 

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