物臭狸の『花日記』

YAHOOから引っ越してきました。
色々な植物たちを紹介しています。

1 ・ 2    ~ ヒトリシズカ・フタリシズカ ~

2016-06-08 08:14:48 | その他
今回も数字のついた名前をもらっている植物の紹介です。





ヒトリシズカ(一人静)
<学名:Chloranthus japonicus >
センリョウ科チャラン属




山地の林内、林縁に自生する高さは10~30cmの多年草。
光沢のある葉は4枚が輪生状に付き、縁には鋸歯がある。


撮影日 2016.4.  : 群馬県

花期は4~5月で、茎の先に1本の穂状花序を出し、
ブラシ状の小さな白い花をつける。

葉が完全に開ききる前、茎の先端に糸状の白い花が
ブラシ状に咲きます。



白い糸状の部分は雄しべで、花びらや萼はありません。



一本で生えるのは稀で、普通群生する。

花の咲いた草姿を静御前に見立て、
花穂が一本なのでこの名前があります。









フタリシズカ(二人静)
<学名:Chloranthus serratus (Thunb.) Roem. et Schult. >
センリョウ科チャラン属







沖縄を除く日本全国の山林の比較的暗い場所に分布する。
高さは30~60cm。葉は上部の節に2~3対がやや間隔をあけて
対生する。


撮影日 2016.6.5: 長野県

葉は緑色で光沢はなく、ふちに細かい刺状の鋸歯がある。




花期は4~6月。茎の先に数本(花穂の数は2本が基本ですが、
中には1本しか出ない株や2本以上出す株も見られます。)
の穂状花序を出し、小さな白い花をつける。



3本の幅のある雄しべが基部でくっつき、くるりと内側にまいて
1輪の花になります。



花序は立っているが、果実ができると下に曲がる。

和名は、2本の花序を、能楽「二人静」の静御前とその亡霊の
舞姿にたとえたものだとか。



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