英語の詩を日本語で
English Poetry in Japanese
From May, Lvcan's Pharsalia, bk. 1 ("War's rage is threatened")
トマス・メイ (c.1596-1650) (翻訳)
『ルカヌスのパルサリア』第1巻より
(荒れ狂う戦争がおこりそうだ)
荒れ狂う戦争がおこりそうだ。剣の力により、正義が
メチャクチャになる。悪が正義の
名を騙るようになり、何年ものあいだ
そんな狂乱がつづく。平和を求めてもしかたがない。
平和が来るということは、誰かに支配されるということだから。
* * *
Thomas May (trans.)
From Lvcan's Pharsalia, bk. 1
VVarres rage is threatned, the sword's power all right
Confounds by force: impiety shall beare
The name of Vertue, and for many a yeare
This fury lasts; it bootes vs not to craue
A peace: with peace a master we shall haue.
* * *
英語テクストは、Thomas May, Lvcans Pharsalia: Or
The Civill Warres of Rome (1631) (Pollard and
Redgrave 16888), B3r より。
* * *
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。
『ルカヌスのパルサリア』第1巻より
(荒れ狂う戦争がおこりそうだ)
荒れ狂う戦争がおこりそうだ。剣の力により、正義が
メチャクチャになる。悪が正義の
名を騙るようになり、何年ものあいだ
そんな狂乱がつづく。平和を求めてもしかたがない。
平和が来るということは、誰かに支配されるということだから。
* * *
Thomas May (trans.)
From Lvcan's Pharsalia, bk. 1
VVarres rage is threatned, the sword's power all right
Confounds by force: impiety shall beare
The name of Vertue, and for many a yeare
This fury lasts; it bootes vs not to craue
A peace: with peace a master we shall haue.
* * *
英語テクストは、Thomas May, Lvcans Pharsalia: Or
The Civill Warres of Rome (1631) (Pollard and
Redgrave 16888), B3r より。
* * *
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From May, Lvcan's Pharsalia, bk. 1 (Caesar-Lightning)
トマス・メイ (c.1596-1650) (翻訳)
『ルカヌスのパルサリア』第1巻より
(ユリウス・カエサルは稲妻のよう)
・・・・・・かたやカエサルには、
偉大な将軍という名声のみならず、
休むことなく戦う〈力〉があった。戦うとき、彼は
勝利以外を認めない。荒々しく、いっさいの抑制を嫌い、
いつでもどこでも彼は戦う、期待あるいは怒りが
彼の勇む剣を呼ぶならば。彼は、負けることなど考えない。
むしろ、あつかましくも神々のご厚意をみずから奪う勢いだ。
野心の邪魔をする者は、みななぎ倒して滅ぼす。
そして滅ぼして道を切りひらく。
それは、まるで、風で雲から押し出された稲妻が、
大きな雷鳴とともに空気を切り裂き、
空を乱し、人々を恐怖におとしいれるときのよう。
わたしたちのくらんだ目では、その斜めの光を直視できないときのよう。
ゼウスの神殿すら破壊する稲妻--どんな力でも、
どんな障壁でも止められない、無敵の稲妻--
その急襲と撤収の後、残るのは一面の廃墟。
一瞬のうちに稲妻は、炎を飛ばして集めて帰っていく。
* * *
Thomas May (trans.)
From Lvcan's Pharsalia, bk. 1
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3a/10/c7df6bdfd34075b000723accf73cc017_s.jpg)
* * *
マーヴェル「ホラティウス風のオード」におけるクロムウェルの
描写に援用された一節。そこではクロムウェル=稲妻。
(次の記事に掲載。)
Marvell, "Horatian Ode"
アンドリュー・マーヴェル (1621-78)
「ホラティウス風のオード
--クロムウェルがアイルランド遠征から戻った折に--」より
* * *
英語テクストは、Lvcan's Pharsalia, bk. 1 (1627)
(Pollard and Redgrave 16887) より。
* * *
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参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
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してください。
『ルカヌスのパルサリア』第1巻より
(ユリウス・カエサルは稲妻のよう)
・・・・・・かたやカエサルには、
偉大な将軍という名声のみならず、
休むことなく戦う〈力〉があった。戦うとき、彼は
勝利以外を認めない。荒々しく、いっさいの抑制を嫌い、
いつでもどこでも彼は戦う、期待あるいは怒りが
彼の勇む剣を呼ぶならば。彼は、負けることなど考えない。
むしろ、あつかましくも神々のご厚意をみずから奪う勢いだ。
野心の邪魔をする者は、みななぎ倒して滅ぼす。
そして滅ぼして道を切りひらく。
それは、まるで、風で雲から押し出された稲妻が、
大きな雷鳴とともに空気を切り裂き、
空を乱し、人々を恐怖におとしいれるときのよう。
わたしたちのくらんだ目では、その斜めの光を直視できないときのよう。
ゼウスの神殿すら破壊する稲妻--どんな力でも、
どんな障壁でも止められない、無敵の稲妻--
その急襲と撤収の後、残るのは一面の廃墟。
一瞬のうちに稲妻は、炎を飛ばして集めて帰っていく。
* * *
Thomas May (trans.)
From Lvcan's Pharsalia, bk. 1
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3a/10/c7df6bdfd34075b000723accf73cc017_s.jpg)
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マーヴェル「ホラティウス風のオード」におけるクロムウェルの
描写に援用された一節。そこではクロムウェル=稲妻。
(次の記事に掲載。)
Marvell, "Horatian Ode"
アンドリュー・マーヴェル (1621-78)
「ホラティウス風のオード
--クロムウェルがアイルランド遠征から戻った折に--」より
* * *
英語テクストは、Lvcan's Pharsalia, bk. 1 (1627)
(Pollard and Redgrave 16887) より。
* * *
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