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Daniel, ("Thou canst not dye. . . . ")

サミュエル・ダニエル (1562-1619)
(「君が死ぬ、なんてことはありません」)

君が死ぬ、なんてことはありません。熱い想いを
心に秘めた人、これらの詩がわかる人がいるかぎり。
ラウラのような君にふさわしいペトラルカはいませんが、
ぼくの下手な詩のなかでも、君の美しさははっきり輝いているはずです。
イタリアより寒いイギリス生まれですが、
ぼくの心はペトラルカと同じくらい熱く燃えています。本当です。
彼のほうがたくさん詩を書きましたが、愛の大きさでは負けません。
ぼくも深く愛しています。ただ、彼は見せかたが上手なのです。
ぼくも君の名声に羽を一枚加え、
君が天を舞うお手伝いをしたいと思っています。
ぼくの筆で君を今よりさらに称えて、
君が永遠の詩のなかで生きるようにしたいのです。
ラウラを称える詩のほうが上手に書かれていますが、
君も同じくらい愛されているのです。

* * *
Samule Daniel
("Thou canst not dye. . . . ")

Thou canst not dye whilst any zeale abounde
In feeling harts, that can conceiue these lines:
Though thou a Laura hast no Petrarch founde,
In base attire, yet cleerely Beautie shines.
And I, though borne in a colder clime,
Doe feele mine inward heate as great, I knowe it:
He neuer had more faith, although more rime,
I loue as well, though he could better shew it.
But I may ad one feather to thy fame,
To helpe her flight throughout the fairest Ile:
And if my penne could more enlarge thy name,
Then shouldst thou liue in an immortall stile.
But though that Laura better limned bee,
Suffice, thou shalt be lou'd as well as shee.

* * *
「愛しい人よ、(詩のなかで)永遠に」のテーマ。

* * *
英語テクストは次のページより。
http://pages.uoregon.edu/rbear/delia.html
Sonnet 35

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