極端化する気象

　「極端化する気象は」NHKスペシャルのタイトルですが、ニュースで知る今年の雨量は確かに異常です。時間雨量50㍉でも下水管から逆流するほどなのに、80㍉という豪雨もあちこちで降るようになりました。しかも数日間降り続くこともあります。

　私も千葉県西部防災センターで降雨量30㍉の体験はしたのですが、直接身体で受けると痛みを感じるほどの雨でした。80㍉などとても想像もできません。しかも1日に300㍉とか400㍉が降ります。今年は台風も多いし、しかもダブルとかトリプルでやってきます。原因はエルニーニョ現象の影響が大きいようですが、私は異常な年だと思っていました。

　しかしNHKスペシャルによるとこの異常と思う気象は、実は400年ほどの周期で起きているのだそうです。前回は1700年代初頭だったので今が約300年になり、これからの100年ほどは、この極端な異常気象が続くのではないかと言っています。
　
　さらに温暖化が拍車を掛けます。そんな番組を見たすぐ後の関東豪雨です（被害は広がり宮城県で水害が発生したので、読売の夕刊では東日本豪雨と書いています）。この夏の異常高温もあります。詳しいことは分からないので、明日のNHKスペシャル緊急報告「列島大水害」で学習します。

　それにしても茨城県常総市の被害は甚大です。被害を受けられた方々には申し訳ないのですが、気象面から見ると起こるべくして起きた災害ともいえるのではないでしょうか。被災された方は「まさか堤防が切れるとは？」と言われています。

　災害に「まさか？」はないと思わなければいけないのでしょう。自衛隊や消防、警察のヘリコプターの活躍で相当数の方々が救出され、ヘリコプターの威力を見せつけられましたが、異常気象に対する本質的な対策を考えたいものです。

　そして私たちは避難勧告、避難指示への対応を普段から考えておきます。