晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

一週間de資本論

2010-10-03 17:19:58 | Weblog
 先週、27日(月)から30日(金)の4日間、NHK教育テレビ22時25分から25分間、『資本論』をテーマとした番組が放映された。内容の質はともかくこれは革命的(画期的)な事だと思う。ジャック・アタリも出演してました。

 「さすが天下の犬位置けー♪」(これは、なぎら健壱!)

 ケインズ主義経済、新自由主義経済、いずれも限界が明らかになった現在、ついにマルクスの復権か?



 その『資本論』を現実に応用できるか? 興味深い本があったので購入。

 『私的空間と公共性 「資本論」から現代をみる』(山田良治著 日本経済評論社 2010年刊)ノオトその1                  

はしがき
 私的空間に対する社会的規制という問題

序章 ロック、マルクスから現代へ
 “私のもの”が同時に“みんなのもの”であることは、矛盾である。

ジョン・ロックの所有論
 「労働に基づく所有」論

カール・マルクスの所有論
 「領有法則の転回」論
 資本主義的生産においては、「労働に基づく所有」は見せかけにすぎない。
 結論は、資本主義的所有への根底的批判と、生産手段の「共同占有」を基礎とする「個人的所有」の創出という未来社会ビジョン
 「資本主義的生産は、協業と土地の共同占有と労働そのものによって生産される生産手段の共同占有を基礎とする個人的所有をつくりだす。」(資本論)
 このように、生産手段と土地に関し、私的所有に対して「個人的所有」を対置した。「個人的所有」とは何か?

現代資本主義と土地空間
 手がかりは、「資本論」第3巻第6篇「地代論」
 近代的土地所有が資本主義社会においていかなる役割を演ずるのかという問題

本書の課題
 第1私的空間をめぐる経済的法則性(第1部、補論)
 第2公共性に媒介されて展開される私的空間と集合空間との関係性(第2部)


コメント
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