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『マルクス・コレクションⅣ「資本論第1巻」㊤ 今村仁司、三島憲一、鈴木直訳』(筑摩書房 2005年刊) (資本論ノオト第2回)
第1版序文
*マルクスは理科系か?
1867.7.25に書かれている序文では、『資本論』の目的は、「近代社会の経済的運動法則を明らかにすること」としている。
「商品」は、社会にとって生体における細胞にあたる。細胞を研究する際には、化学試薬や顕微鏡が必要なように、商品を分析するのに必要なのは「抽象能力」である。
抽象能力により、社会の最小の構成単位である商品から、論理をメカニカルに積み上げ、社会総体の分析まで行なう方法は、理科系的な頭の構造の方が向いていると思う。
*しかし、マルクスは、時々感情を露にする!
『資本論』の分析対象が、イギリス経済であるため、ドイツの読者が他人事のように捉え楽天的になってことに対して、「ここで語られているのは君のことだ!」と叫ぶ。
序文の最後で、世論の偏見に対しては、フィレンツェ人の格言を引用して、「汝の道を行け、そして人びとの語るにまかせよ!」と。
第2版あとがき
*マルクスは、一歩たりとも譲らない姿勢で論争的である。
第1版が出版されて5年半が経過した1873.1.24に書かれている。その間、ドイツ、イギリス、フランス、ロシアでの反響、批判に対する反批判となっている。
フランス語版序文およびあとがき
1872.3.18に書かれており、「学問に王道はありません。学問の急峻な細道をはい上がる労をいとわない者だけが、光り輝く頂上に達するチャンスを手にするのです。」と述べる。
第1版序文
*マルクスは理科系か?
1867.7.25に書かれている序文では、『資本論』の目的は、「近代社会の経済的運動法則を明らかにすること」としている。
「商品」は、社会にとって生体における細胞にあたる。細胞を研究する際には、化学試薬や顕微鏡が必要なように、商品を分析するのに必要なのは「抽象能力」である。
抽象能力により、社会の最小の構成単位である商品から、論理をメカニカルに積み上げ、社会総体の分析まで行なう方法は、理科系的な頭の構造の方が向いていると思う。
*しかし、マルクスは、時々感情を露にする!
『資本論』の分析対象が、イギリス経済であるため、ドイツの読者が他人事のように捉え楽天的になってことに対して、「ここで語られているのは君のことだ!」と叫ぶ。
序文の最後で、世論の偏見に対しては、フィレンツェ人の格言を引用して、「汝の道を行け、そして人びとの語るにまかせよ!」と。
第2版あとがき
*マルクスは、一歩たりとも譲らない姿勢で論争的である。
第1版が出版されて5年半が経過した1873.1.24に書かれている。その間、ドイツ、イギリス、フランス、ロシアでの反響、批判に対する反批判となっている。
フランス語版序文およびあとがき
1872.3.18に書かれており、「学問に王道はありません。学問の急峻な細道をはい上がる労をいとわない者だけが、光り輝く頂上に達するチャンスを手にするのです。」と述べる。
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