晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

吉本隆明 『真贋』

2009-08-30 18:39:46 | Weblog
 色々あって走れず20年ぶり位で「北海道マラソン」をテレビ観戦。コースが一新され全く新しいマラソンに生まれ変わったよう。

 今までのゴールだった中島公園がスタートに、いつも鬼門の新川あたりは、直線が延び、石狩の海岸の手前を折り返し、ラストは、北大構内、道庁と変化を付けた面白いコースになりました。

 エントリーはしていたので、昨日は参加賞のみもらって棄権の届けをする。その後、ゴールの大通公園を散策。



 あと数時間で総選挙の結果が判明するが、このところのマスコミの民主党圧勝報道が結果にどのように影響するか。
 
 また、出口調査の裏づけを持っているのであろうが、開票が始まる前からの「当確」情報の連発。興ざめであると同時に実際に投票した有権者の行動を冒涜している。

 残る興味は、民主党政権に「ムネオ」ちゃんが入閣し、外務省関連、北方領土担当大臣にでもなれば面白いのだが。

 鳩ポッポが、総理の器とは思えないが、閣僚候補の身体検査を充分して、当面は順風が吹くだろうが、いつの時点かで必ず風向きが変わる。そこをどう乗り切るかであろう。



 『真贋』(吉本隆明著 講談社インターナショナル 2007年刊)

 近くの図書館から借りる。吉本氏が自ら書かなくなってから随分と経つが、編集者がインタビューしそれに氏が答える方法だが、それなりに売れるのであろう。

 従って、著作の形式も会話調で柔らかく、気合を入れて読むというより、寝床読書向き、山田風太郎の『ぜんぶ余禄』(角川春樹事務所 2001年刊)の後は吉本が睡眠薬。

 どうって事の無い日常的な話題に対して、吉本が答えるのであるが、さすが「思想界の巨人」である、常識を超越している。一つ一つを記憶する必要がないが、何かの際に、吉本ならどう考えるだろうか、と思い出すようなインパクトがある。

 思想というのは、知識を覚えるのでは無く、モノの見方、考え方なのだということが改めてわかる。

 肩の力を抜いた面白い物を読みたかったたら、ちょい年寄りの著者がいい。



 

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