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『マザーウォーター』(松本佳奈監督 2010年パセリ商会作品 札幌シネマフロンティア 10月30日公開)
映画観るのは久しぶり。戦争、時代劇、アクション・・色々な作品が上映されている。宣伝文句で特にストーリーが無い映画という所に魅かれて観ることに。
私は観ていないが、「かもめ食堂」「めがね」「プール」に続く同一のプロジェクトの手による作品だそうだ。固定ファンを持っているのだろう、館内は満員に近い賑わい。
京都の一角にやってきた3人の女性のフツーの日常を坦々と描く。小林聡美はウィスキーしか出さないバーを、小泉今日子は喫茶店を、市川実日子は豆腐屋をそれぞれ営む。
最初は何の関係も無かった登場人物たちが、暮らしの中でそれぞれ関わりができ始める。ただ、それだけ。
語らない過去、踏み出せない未来を感じさせるが、この映画は強いメッセージ性を発しない。しかし、それが、今の押し付けがましいことが多いドラマや映画に対する強いアンチテーゼになっている。
私は、これは現代の小津安二郎作品だと思う。特に出来事も起きず、日常会話が交わされる中、その時代のテーマが描かれていく。1シーンが長いのも良く似ている。
映画は、何事も無く突然終るのであるが、何か背中を押してくれるような余韻が残る。
「かもめ食堂」他も観たくなった。お薦めの秀作である。
映画観るのは久しぶり。戦争、時代劇、アクション・・色々な作品が上映されている。宣伝文句で特にストーリーが無い映画という所に魅かれて観ることに。
私は観ていないが、「かもめ食堂」「めがね」「プール」に続く同一のプロジェクトの手による作品だそうだ。固定ファンを持っているのだろう、館内は満員に近い賑わい。
京都の一角にやってきた3人の女性のフツーの日常を坦々と描く。小林聡美はウィスキーしか出さないバーを、小泉今日子は喫茶店を、市川実日子は豆腐屋をそれぞれ営む。
最初は何の関係も無かった登場人物たちが、暮らしの中でそれぞれ関わりができ始める。ただ、それだけ。
語らない過去、踏み出せない未来を感じさせるが、この映画は強いメッセージ性を発しない。しかし、それが、今の押し付けがましいことが多いドラマや映画に対する強いアンチテーゼになっている。
私は、これは現代の小津安二郎作品だと思う。特に出来事も起きず、日常会話が交わされる中、その時代のテーマが描かれていく。1シーンが長いのも良く似ている。
映画は、何事も無く突然終るのであるが、何か背中を押してくれるような余韻が残る。
「かもめ食堂」他も観たくなった。お薦めの秀作である。
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