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社員研修

2015-01-21 20:52:39 | Weblog

 社員研修

 会社で「ストレス・チェック」の研修を受けた。3月末で定年の僕にとっては、おそらくこれがこの会社で受ける最後の研修になることだろう。内容は、上司から部下への声掛けの方法であり、相手を傷つけず、ストレスを与えない、褒め方、指摘の仕方、発する言葉の選び方など対人関係のスキルを学ぶことであった。そして、それはそれで有意義であった。

 しかし、僕は研修中から、これはまだ全体の1/3だぞ、あと2回くらいやらないとこの研修は完結しないぞと考えていた。その意味は、吉本隆明のいう「自己幻想」「対幻想」「共同幻想」と人と人との関係性を3つに分けると、今回の研修内容は「対幻想」だけを対象としたということになる。さらに、「共同幻想」と「自己幻想」の課題が残っていると思う。

 社員アンケートからは、僕の所属するセクションでは個々人の仕事量が多く、ひとりひとりにはストレスがあってきついという結果が得られている。しかし、それと矛盾するようだが、セクション全体の人間関係や雰囲気は良いという結果も同時に出ている。では、この結果をどのように解釈したら良いのだろうか。単純に上司と部下という「対幻想」の次元からだけでは説明がつかないである。もう一つ次元を変えて、セクションを全体としてみた集団としての関係性、いわゆる「共同幻想」に焦点を当てて考えないとこれに対する答えは出てこないのではないかと考える。

 もう一つは、それぞれ個人の次元の問題である。自分自身の中で、自分が自分に対してストレスフルになる場合がある。例えば、思っていることとやっていることのいらだち、自分自身の目標と現実のギャップなど、自分と自分の関係性、いわゆる「自己幻想」についても焦点を当てて分析する必要があると考える。

 今回受けた研修は、第1章であり「上司の部下への声掛け法」=対幻想の次元とすれば、第2章は「ストレスの自己管理」=自己幻想の次元、第3章「ストレスの産まない組織運営」=共同幻想の次元と展開されなければ、中途半端な情況で終わってしまうということになる。

 

 

 

 

コメント (2)
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