晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

大石進 『私記 白鳥事件』

2014-12-25 19:30:22 | Weblog

 大丸デパート札幌店、イノダコーヒーのクリスマスパンケーキセット。昼食時間帯が終って15時のおやつ前の時間帯、14時30分くらいが空いています。

 10日以上前、仕事中に椅子から立ち上がった瞬間から始まった右の臀部の激痛に悩まされていてランニングはおろか、車からの乗降車もままになりません。ぎっくり腰とは違いますが、湿布を貼っても、風呂で温めても中々良くなりません。今までの経験からは、こういう時はいきなりガッツリ走るなどの荒療治が効く場合があります。

 

 『私記 白鳥事件』(大石進著 日本評論社 2014年刊)

 今回の総選挙で日本共産党は議席を増やし、国民の支持を集めたと自画自賛している。国民に対するサービスは最大を、国民の負担は最小に、原発ゼロ、消費税反対など口当たりの良い政策を並べた。平和を愛し、弱者の味方として。

 白鳥事件は、日本共産党の本質を知るうえで重要な事件だと思う。私は、このブログで2013.5.6にHBC開局60周年記念番組「インターが聴こえない~白鳥事件60年目の真実」(2011.3.27放送)を、2013.5.19に『白鳥事件 偽りの冤罪』(渡部冨哉著 同時代社 2013年刊)について書いた。この事件も吉本の札幌での講演と同様にしつこく追いかけているテーマである。

 そしてこの度、また新たな観点からの書物が出版された。著者は日本評論社の元社長、長く法律関係の出版に携わってきた司法の専門家である。この事件の再審をめぐる刑事訴訟法上の解釈などはこれまで無かった視点である。一方で、著者は渡部冨哉と同じく日共冤罪説はとらない。ただし、事件後に発行された二種類の天誅ビラについて、渡辺氏はそのうちの一つは警察によるねつ造としているが、大石氏は印刷の専門知識からみると両方とも機関紙協同印刷所で印刷されたものとしている。

 白鳥事件は、時代こそ違うが、札幌を舞台とした事件で、かつ私の友人が住んでいた秋田北盟寮が日共の拠点だったなど身近に感じる出来事なのである。

 この事件が代表するように日共は、これまで、革命という大義のもと不幸を強いられた党員、シンパに対し真摯な総括をしていない。党が分裂していた時代の一部の分派がやったことと党史にも記載されず、歴史の証人になりえる関係者は中国に追っ払って口を封じ、彼らの帰国後も知らん顔を決め込んでいる。党員の人権すら大事にできない党が、国民の人権についてどのような顔をして議論できるのであろうか。戦後の日共史上の白鳥事件、また伊藤律事件などの総括無しに、日共は政権も獲れないし、政権に近づくことも許されないと思う。

 現在、この国には、日共と合わせ鏡のような人権感覚の持ち主がいる。それは、アへ首相だ。アへは、人権感覚など全く持ち合わせず、自分と異論を唱えれば、朝日新聞にように叩き潰す。私は、アへが朝日のあとは、日共に謀略を仕掛けるのではないかと思う。ヒトラーがドイツ共産党を陥れたように。日共は、勝利に浮かれることなく、脇を固めるべき時と考える。

コメント (4)
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