総選挙の開票番組が流れている。開票作業が全く進んでいないにもかかわらず、自民党の圧勝が報道されている。アへ首相は、これで憲法改定までもっていけると思っているだろう。
この国を含めて東アジアの国々がナショナリズムに傾斜している。野党が自らの閉塞状況を打開する道は、外交だと思う。独自の外交戦略を持って、外交ルートを作って、平和外交を進めるべきと考える。国民国家の黄昏情況の中では、国家を廃絶する方向性を見出すチャンスである。
♬まだ見ぬ朝が来る
それぞれの風が吹く
あの場所でもう一度会いたいネ
あの場所でもう一度会いたいネ
これからの新しい関係で by吉田拓郎 「まだ見ぬ朝」より
私には未練たらしく追いかけていることがある。このブログ、2012.4.29『吉本隆明が語る最後の親鸞 その2』、2012.2.12『1976(昭和51)年5月10日』でも書いた。最初で最後、唯一吉本の肉声を聞き、その姿を見た日のことである。
筑摩書房から『吉本隆明〈未収録〉講演集』全12巻の発行が始まった。その第1巻は『日本的なものとは何か』で、「吉本隆明全講演リスト」が附録として付いている。
このリストによると、1956年11月の初めての講演から、2009年9月の最後まで351回の講演を行っている。その第130回目、1976年5月10日、北海道大学作家講演会実行委員会の主催で、タイトルは「『死霊』について1」となっている。そして、掲載書誌は『作家の世界・埴谷雄高』(番町書房 1977年刊)となっている。
この筑摩の講演集でも第9巻「物語とメタファー 作家論・作品論〈戦後編〉」に掲載予定となっているが、早速古書店に注文をした。
昔、可愛かった女性と数十年ぶりに会うような感じかな。久しぶりに再会したが変わらないなあ、と思うか、やっぱり会わない方が良かったな、となるか。