晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『吉本隆明〈未収録〉講演集』

2014-12-14 21:13:49 | Weblog

 総選挙の開票番組が流れている。開票作業が全く進んでいないにもかかわらず、自民党の圧勝が報道されている。アへ首相は、これで憲法改定までもっていけると思っているだろう。

 この国を含めて東アジアの国々がナショナリズムに傾斜している。野党が自らの閉塞状況を打開する道は、外交だと思う。独自の外交戦略を持って、外交ルートを作って、平和外交を進めるべきと考える。国民国家の黄昏情況の中では、国家を廃絶する方向性を見出すチャンスである。

 

  ♬まだ見ぬ朝が来る

 それぞれの風が吹く

 あの場所でもう一度会いたいネ

 あの場所でもう一度会いたいネ

 これからの新しい関係で    by吉田拓郎 「まだ見ぬ朝」より

 

 私には未練たらしく追いかけていることがある。このブログ、2012.4.29『吉本隆明が語る最後の親鸞 その2』、2012.2.12『1976(昭和51)年5月10日』でも書いた。最初で最後、唯一吉本の肉声を聞き、その姿を見た日のことである。

 筑摩書房から『吉本隆明〈未収録〉講演集』全12巻の発行が始まった。その第1巻は『日本的なものとは何か』で、「吉本隆明全講演リスト」が附録として付いている。

 このリストによると、1956年11月の初めての講演から、2009年9月の最後まで351回の講演を行っている。その第130回目、1976年5月10日、北海道大学作家講演会実行委員会の主催で、タイトルは「『死霊』について1」となっている。そして、掲載書誌は『作家の世界・埴谷雄高』(番町書房 1977年刊)となっている。

 この筑摩の講演集でも第9巻「物語とメタファー 作家論・作品論〈戦後編〉」に掲載予定となっているが、早速古書店に注文をした。

 昔、可愛かった女性と数十年ぶりに会うような感じかな。久しぶりに再会したが変わらないなあ、と思うか、やっぱり会わない方が良かったな、となるか。

 

コメント
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