晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

再び拉致異論 

2008-06-18 21:31:56 | Weblog
 久々に日朝交渉が再開し、米国の対北朝鮮政策の転換により、米国からの圧力もあり、拉致問題が打開の方向に動こうとしているが、この日本政府の姿勢に対する家族会の評価は厳しい。

 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の会(元事務局長1997~2005年、副代表2005~2007年)の蓮池透氏のインタビューから要約引用する。

 「小泉政権で北朝鮮が拉致を認めて誤ったのは大きな成果と思っています。しかし、日本が稚拙な政治決着をはかろうとして失敗したことが、現在の膠着状態をもたらした元凶だと思う。」

 「日本は結果的に4回北朝鮮をだましている。1回目は、拉致を認めて誤れば国交正常化だと言った。2回目は、被害者の5人を一時帰国させて日本の国内世論をおさえようとしたら、5人が戻らなかった。3回目は、5人とジェンキンスさんを帰国、来日させれば世論はおさまって、他の方々については再調査をするということで国交正常化が進むと考えたのにだめ、4回目は、めぐみさんのものとされる遺骨を出せば、世論もおさまって国交正常化への道が開けるだろうという政治決着への目論見もだめ。」

 「日本政府には、家族会のことを気にするあまり思い切った手を打てないように感じるところもあります。政府は、家族会イコール日本の世論、とでも思っているのでしょうか。「家族の人はちょっと黙っていてくれ」というぐらいの気概がほしい。」

 「対話を再開するには、たとえば経済制裁をワンランク緩めるから対話に応じろと呼びかけるべき。制裁をしていれば向こうが悲鳴を上げて日本側にすり寄ってくることはない。」

 「対話再開のために何が必要か」(SEKAI ’08.7)より

 透氏の発言は、弟の薫氏が帰国してから変わった、いい意味で冷静の方向に変わったように感じる。明らかに、経済制裁の強化、北朝鮮撲滅まで主張する家族会の考え方と乖離が生じている。

 この国は、6者協議の中でイニシアティブをとれず、米国からの圧力に忠実に従っているだけである。

 2010年は、韓国併合から100年となる。



 国宝犬山城です。城巡りような旅になってしまいましたが、目的はあくまで中央本線に乗ることです。

 織田信長の叔父、織田与次郎信康が1537年に造りました。鉄砲の時代になっていないので城の造りも松本城とは異なっていました。
 
コメント (3)
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