2013年
アメリカ
154分
サスペンス/ドラマ/犯罪
PG12
劇場公開(2014/05/03)

監督:
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:
ヒュー・ジャックマン:ケラー・ドーヴァー
ジェイク・ギレンホール:ロキ刑事
ヴィオラ・デイヴィス:ナンシー・バーチ
マリア・ベロ:グレイス・ドーヴァー
テレンス・ハワード:フランクリン・バーチ
メリッサ・レオ:ホリー・ジョーンズ
ポール・ダノ:アレックス・ジョーンズ

<ストーリー>
工務店を営むケラーの娘が友だちと出掛けたまま行方不明に。警察はある青年を拘束するも2日後に釈放され、ケラーは自らの手で娘の居場所を聞き出そうとするが…。
愛する娘を奪われた時、
父が踏み越えた一線とは。


脚本有能。
キャスティング完璧。
最早何処にも負の要素が見当たらない傑作中の傑作だった。
子供が誘拐されて親が懸命に探し回るというストーリーは何度も目にした事はあるが、同時に2人の幼女がいなくなるというケースは珍しい。
しかも犯人と疑われた人物は知能指数が10歳程度という男。
尋問しても回答が支離滅裂な為に、全く幼女の行方が掴めない。
証拠不十分の為に釈放された事で、ヒュー様は悪魔となり彼を拉致し拷問する。
「娘は何処だ!」
この容赦無い拷問を受けても男は何も吐かない。
本当にこの男が幼女を攫ったのか?
一体2人の幼女は何処に居るのか?
まだ生きているのか?
観ている私までもが極度の不安に襲われてしまう。
緊張の糸が途切れず目が離せない展開とは正にこういうのを指すのだろう。
行方知れずだった1人の幼女が見付かった事で、事態は急展開を迎える。
まさかの真犯人判明。
拷問を受けていた男もまた被害者だったという意外性。
今回2人の幼女が居なくなったという事が結果的にはプラスの方向へと進む。
助け出された幼女がヒュー様に語ったたった一言が本当の犯人へと繋がったからだ。
もし、ヒュー様の子だけが居なくなっていたらこういう涙ぐましい結末にはならなかっただろう。
ヒュー様は怒りが暴走して、犯人は自身が拷問している男だと決め付けている。
こんな状態では絶対に事件解決には結びつかない。
いや、そうでもないか。
拷問していたという事実が違う形で幼女の行方先の判明に繋がったのも確か。
だが、ヒュー様だけじゃ、ああいうラストにはならなかったと断言出来る。
それが、このヒュー様の行動とは対照的に冷静な捜査を行っていた事件担当刑事ロキなのである。
彼の事件に対しての観察力と判断力、そして何と言っても幼女の行方を的確に追い続ける姿勢。
見事。
もう本当に、お見事!の一文に尽きる。
間違い無く功労者は貴方ですよ、ロキ刑事!
こんな全警察の鑑みたいな刑事、最近のアメリカ映画で観るのは記憶に無い程。
決して諦めず、足を使って念入りに隅々まで1人で捜査するその姿勢に私は感動した。
ヒュー様から殴打&熱湯拷問を受けていた男を救ったのも彼。
ロキ刑事の優れた仕事っぷりにはただただ脱帽。
だから、余計に笛の音でヒュー様の生存をも確認し、そのままエンドロールへと入る流れにもどっぷりと余韻に浸る事が出来た。
そして、ロキ刑事の活躍で皆に笑顔が戻る事が出来て心の芯から温かくなった。
見所は全部!
尺の長さを忘れる位に夢中になって鑑賞出来る超お勧めの大傑作!
映画ファンなら絶対観るべし!!
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の過去作もかなり評判が良いので、迷わず宅配レンタルでリスト登録しちゃいました。
楽しみ!



ヒュー様演じる父親の愛娘アナちゃん。
「寝ちゃ駄目だ!寝るな!」とロキ刑事が意識朦朧としながらも病院へアナちゃんを乗せて車を猛スピードで走らせるシーンが胸熱!!
評価:★★★★★

14/10/18DVD鑑賞(新作)


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レンタル開始日:2014-10-02
メーカー:ポニーキャニオン
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