空腸腸間膜裂で空腸空腸吻合したものの術後イレウス POI になった繁殖雌馬と、
大腸炎らしいが小腸閉塞も起こし胃逆流まであった繁殖雌馬とその当歳と、
子宮穿孔だが小腸閉塞も起こし胃逆流まであった繁殖雌馬が、入院していた夜。
輸液の不調で呼ばれ入院厩舎へ。
そのあと子宮穿孔の馬が疝痛で呼ばれ入院厩舎へ。
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そのあと電話で、当歳馬の疝痛を診て欲しい、との依頼。
夕方、下痢をしていて治療経過がある。中程度の痛み、とのこと。
「・・・・様子みるかい。」
当歳馬の腸炎だと開腹の判断は慎重にしなければならない。
ほぼ満員、当歳馬も居る入院厩舎に感染性腸炎の子馬を入れたくない。
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翌朝、子宮穿孔・腹膜炎の腹腔洗浄をしている最中、遠方から繁殖雌馬の疝痛の相談。
夜中2時から疝痛で、フルニキシンで楽になったが、朝5時にはまた痛い。
初診時は心拍は104、今は60。
「・・・・こちらの馬なら来院してもらうところだが、そちらからだともう間に合わないでしょう。」
飼い主さんに電話を替わって、
「そんなに痛くないんだよ。腸捻転ならもっとヤムっしょ。」、とのこと。
結局、高速道路を走って来院することになった。
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朝、1週間齢の子馬が膀胱破裂のようだ、とのこと。
「すぐ来て。」
声帯切除の馬も予定されているが、併行してやれるだろう。
膀胱破裂は手術室で、声帯切除は倒馬室で、同時併行した。
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そのあと、3肢の肢軸異常の手術は覚醒室で。
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昼、遠方からの疝痛の繁殖雌馬が来院したが、疝痛は治まっていて直腸検査でも超音波検査でも明確な所見はない、とのこと。
パドックで様子を観ることになった。
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午後2時半、遠くから来ているので、もう一度診察して帰そうか、と診察することにする。
直腸検査で膨満した小腸を触る、とのこと。
超音波で肥厚した結腸壁が観えた。
パドックでも一度痛みを見せたらしい。
開腹したら結腸捻転だった。
「おかしいと思ったんだ」、と飼い主さん。
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臨床。床(患者さんのベッドのことだろう)に臨む。
自分で診なければ診断できないが、数多く診ていれば見当くらいはつけられる。
また、見当くらいつけられないと、獣医療崩壊する。
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やれやれ、もう帰る。
今晩は起こされずに眠れる。
stay home が辛い?
贅沢なんだよ。