繁殖雌馬の開腹手術前、2ヶ月齢の子馬が脛骨を折ったようだ、との連絡。
来院して待ってもらうことにする。
開腹手術中に馬運車の中でX線撮影したら脛骨近位成長板損傷とのこと。
しかし、定型の成長板の内側が開いているのではないという。
繁殖雌馬の開腹手術は私がやる。それが最も早く終わるから。
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私は空腸捻転の馬の麻酔覚醒を観て、手術は他のスタッフに任せることにした。
Salter-Harris type 2 の成長板損傷なのだが、骨端部の三角ピースがいつもの外側でなく頭側にある。
破片があり、外側皮質は大きく割れている。
脛骨稜頭側を曲切皮し、さらに筋膜を開く。
骨折部の整復はひどくたいへんだった。
3人目の術者も必要。
時間外診療になるが、夜間当番でない獣医師も手伝ってくれる。
「帰ってイイよ」とは言えない。総力戦が必要だから。
そして術者は休みだったのに呼び出した。
頭側に11孔のブロードLCP。
locking cancellus screw (Paki-screws !!)が3本、5.5mm cortical が5本、LHSが2本、4.5mm cortical が1本。
内側にはT-LCP 8孔が入っている。
横棒部分にはlocking cancellus と5.5mm 。
縦棒部分はLHSが4本、5.5が2本、4.5が2本。
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とても難しい骨折だ。
成長板離解だけでなく、骨幹端も損傷がある。
外科侵襲も大きいので感染のリスクも高い。
しかし、子馬はなんとか立ち上がった。
なんとか治ってもらいたい。
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木蓮の花が咲き始めた。
木蓮のつぼみが ♬
開くのを観るたびに ♫
マグノリアの花たちを何本か植えている。
万感の想いは言葉にならない。