馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

野生鳥獣救護講習会

2019-03-02 | 講習会

今日は休みで、野生鳥獣救護講習へ行ってきた。

猛禽類の保定。

鳥の経口カテーテル投与。

採血方法、などを習ってきた。

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午後は、ホッキョクグマについての講演と、ヒグマについての講演。

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司馬遼太郎師は、その40代の約10年をこの小説の下調べと執筆にかけたらしい。

書き終えて、「名状しがたい疲労と昂奮が心身に残った」と書いておられる。

坂の上の雲 全8巻セット (新装版) (文春文庫)
司馬 遼太郎
文藝春秋

読み終えて、読み終えたのが残念な気がする。

この国民的歴史小説家の代表作であり、最高傑作かもしれないと思う。

働き盛りの40代を費やしたとあれば、さもありなん。

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日本海海戦を描いた後、登場人物たちのその後は詳しくは書かれていない。

秋山真之は、どうやら精神の平衡を失ってしまったようだ。脳梅毒だったという話もある。

虫垂炎からの腹膜炎で死んだ。享年50歳。

児玉源太郎は、日露戦争で寿命を使い果たしたように死んだのだが、それも書かれていない。

脳溢血だったようだ。享年55歳。

秋山好古は、故郷で中学校の校長を務め、教育者としても実績をおさめた。そのことも詳しくは書かれていない。

糖尿病からの脚の壊死だった。享年71歳。

誰もが、命を燃やし尽くすように生きた。

幸せだったか?などということは超越してしまっている、みごとな生き様だと思う。

白く輝く雲をめざして坂をひたすら登っていくように、というのがタイトルの意味だそうだ。