朝、1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。
1歳馬の歯科治療。
午後、3歳競走馬の球節の骨折。
対側肢の同部位にも骨折があり左右両方なのですこし時間がかかる。
続いて、当歳馬の繋部の外傷。立位で縫合。
ここまでは、急患ではなかった。
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その後、繁殖雌馬の疝痛の依頼。
来院したらトラックの中で立てない。
なんとか起こして診療室に入れる。
血液もひどく悪い。PCV66%。
ダメかも知れませんよ、というよりダメな可能性の方が高いですよ。と言いながら開腹。
盲腸がチアノーゼ、気脹がひどいのでガス抜きする。
小腸も膨満してチアノーゼ。回腸からたぐろうとするが大腸に絡んで簡単には出てこない。
大結腸も肥厚している。位置もおかしい。
結腸捻転に小腸が巻き込まれたのかと思ったが、大結腸のダメージはひどくない。
大結腸を引張り出しておいて、小腸を回腸から手繰る。
空腸の最上位までいくと、腸間膜に穴が開いているのを確認できた。
空腸腸間膜ヘルニアだ。
引き出した小腸は色調が回復した。
大結腸を完全に引き出して骨盤曲を切開する。
大結腸をできるだけ空にしておかないと、空腸の最上位の腸間膜の裂孔を縫合できない。
なんとか腸間膜の裂孔を縫合した。
盲腸と結腸の色調もかなり回復した。
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そこへ1歳馬の疝痛の依頼。
あと30分ほどで今の開腹手術は終わるのでなんとかなる。
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が、来院した1歳の疝痛は良くなっていた。
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繁殖雌馬はなかなか起立しなかったが、8時には入院厩舎へ移動して輸液治療を始めた。
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夜遅く繁殖雌馬の疝痛の依頼。
すぐに開腹手術が必要なほどの状態ではないと言う。
それなら明日にするかい。と答えるが、診て欲しいとのこと。
手術の準備をして待ち、来院して診察するが疝痛は治まっている。
しかし、こういう馬も急に疝痛が再発し悪化することがある。
念のために入院してもらうことにする。
そうすれば徹夜で監視することになり、もし状態が悪くなったらすぐに開腹手術もできる。
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4月後半から急に暖かくなり、桜の開花は記録的に早くなり、青草は急激に伸びた。
その青草は栄養豊富で嗜好性が良く、食べ過ぎると疝痛を起こす。
まあ仕方がない。
良い春だ。
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