チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

新型インフルエンザの渦中で

2009-05-20 10:42:49 | KAZU君
5月20日(水)

 昨日から、ほぼ終日KAZUと一緒です。

  まずは思いっきり愛嬌をふりまく映像から
  



 神戸市で発症した高校生が、実はゴールデンウイークの終わりごろに、部活動で高砂市の高校生と交流していたというニュースが流れ、その後に、高砂の高校生が感染という報道がありました。
 二つの市の間にある明石市や加古川市も時間の問題と覚悟していましたが、月曜日の昼前に保育園から「明石でも発症者が出たので、市の指示により休園となります」という連絡が来ました。案の定ニュースでは、加古川でも、その先の姫路でも感染者が出たということです。
 まあ、JR山陽線が頻繁に行き来している地域なので、当然といえば当然なのですが。


 とにかく保育園が休園になったので、私の出番がやってきました。いちおう目途は今週末までということなのですが。

 政府が兵庫県と大阪府に対して中高の休校を要請したとき、あるテレビ番組の中で「小学校はなぜ休校にならないのか」という疑問が出されていました。
 おそらく、混乱を少なくする配慮で、中高生なら親がそばにいなくても大丈夫だからというのがその理由だと私は理解しましたが、本気で感染拡大に取り組むのなら、ちょっとおかしいと思っていました。
 そういう点では、やはり自治体のほうが真剣で、大阪も神戸も明石も小学校はもちろん、特別支援も幼稚園も保育園も、さらに老人介護のケア施設まで休校・休園になりました。
 もちろん、学校や公共施設を閉鎖することが効果をもたらすかどうかは別問題ですが、できることは実施したほうがいいことは確かでしょう。

 ただKAZUの場合は、幸い微力ながら私が対応できるのでなんとかなりそうですが、幼い子供がいたり、要介護の年寄りをかかえたりしている共働きの家庭がどんなに大変になっているかは想像に難くありません。

 ということで、昨日から私がKAZUの遊び相手です。昼寝は毎日2時間ほどですが、この時間が貴重で、近くの弁当屋へ走る、そして昼食、パソコンでこの原稿。

  お地蔵さんのように寝ているKAZU
  

 外出はしたくないのですが、部屋の中だけでは時間が持ちません。人通りの少ない道を選んで散歩に出ました。
  最初は帽子をいやがりました
  

  なんとか線路脇へ
  
   「ほら、貨物列車だ」
      


    薫風に豚のウイルス飛んで行け   弁人


 「つぶやき」の記事ではありませんが、ついでにつぶやいておきます。

 今のところ、発症者の大半が高校生ということで、そのことについては、ここでとやかく言うつもりはありませんが、車で通り過ぎたコンビニの前にいかにもという若者がたむろしていたり、繁華街にそしてカラオケ屋にも高校生がたくさん来ているというニュースを耳にすると、さもありなんと思いながら、その社会的無知さと自覚の欠如にあきれてしまいます、

 ゲームセンターなんかも空気が悪そうですが、とにかくカラオケボックスのような狭い空間の中で複数の人間が声を出すというのが最悪ということは、今回の感染拡大のきっかけが体育館でのバレーボール大会だったということがもの語っています。若者にはそんな情報すら耳に入らないのでしょうか。そしてそういう密閉された場所がウイルスにとっては繁殖するのに格好の場であるという判断もできない幼稚さ。

 いや、大人も偉そうなことは言えませんね。昨日の京セラドームの応援席。こんな騒ぎがなければ私も出かけていたところですが、ドームの中で立ったり座ったりしながら大声で歌いながらの応援。

 ああやっぱり、国や行政があれこれ対策を講じたとしても、こういう現状でウイルスの蔓延を防ぐなんてことは、所詮無理な話だったのではと思わざるをえません。
 
 もう一つのやっぱり。政府は先月末から「水際対策」の検疫を強化し、9日には成田空港で感染している高校生を食い止めたかのように見えました。でも、実はその前日の8日には兵庫で高校生のバレ-ボールの交流試合が行われていたのです。つまり、すでにウイルスが国内に入っていたわけですから。

 もっとも、今回のインフルエンザは症状自体はたいしたことがないそうで、過剰な反応は臆病すぎるという意見もあるようです。でも今後やって来るかもしれない新型のインフルエンザを考えれば、いい予行練習になっているのにと思うのですが、先のことはその時考えればいいのでしょうか。

 臆病な人が騒ぎ、あわてふためき、どうでもいい人たちが自分勝手に振る舞うという、いつの世も人間社会はこんな構図なのでしょうね。


   屈託なき笑顔の孫や立夏なり   弁人

コメント
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