チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

若干の疑念と不安の中、ワクチン接種を予約

2021-06-14 11:56:50 | つぶやき
6月14日(月)

 たしか、小学校に入学して間もない頃、「BCG」だったか「種痘」だったか、肩の辺りを針のような物でしつこくチクチクやられた苦い思い出があって、それはそれは痛かった。
 「なんで一発の注射で打ってくれないのだろう」と泣きそうになりましたが、あれもワクチンの一つだったんですね。

 就職していっちょ前の社会人になった頃、日本では「三種混合」かなにかの予防接種で重篤な副反応事例が出て、被害にあった人や家族が国を相手に訴訟を起こす事態となり、私もちょうど子どもが生まれた後だったので関心を持ってニュースを見ていました。

 当時は若くて血気盛んな頃でしたから、思考が体制側に傾くはずもなく、「予防接種には重い副反応が付きもので問題あり」という認識に至った訳ですが、何年か前、「子宮頸ガンワクチン」の重い副作用が話題になり、この問題は、今でも「慎重に」という意見と「副反応の確率はごく僅かで問題外」という意見に分かれているようです。

 テレビでは、政治家だけでなく専門家の口からも「そんなこんな、日本ではいろいろな経緯があって、今回のワクチン対応が後手後手に回っている」という指摘が聞こえてきますが、いかにも対応の遅れを「予防接種訴訟」のせいにしたがっているように見えて、被害者の心情を考えると、思わず「やっぱりね、そういうこと言っちゃうのか」と悲しくなります。

 それはさておき、今回の新型コロナワクチンも「一人でも多くの人が打てばきわめて有効であるが、個々についての副反応はゼロではない」という前提ですから、突き詰めて言っちゃうと、「何千万人もの人が打つのだから何人か犠牲者が出ても仕方ない。自分がその中に入らなければいいんだ」と割り切れるかどうかということになります。

 ということでですね、私、基本的にワクチンには「慎重派」なんですけどね、昨年3月以来のコロナ禍による不自由極まりない陰鬱な日々。やっぱり「背に腹は代えられない」という気分で、昨年10月、来るべきワクチン接種の予行練習とばかり、初めて「インフルエンザワクチン」なるもを打ってみたのです。新型コロナに効かなくても、発熱自体御免被りたいという状況でしたし、発症しても重症化が防げるというかかりつけ医のアドバイスもありましたんで。
 副反応? ありましたよ。数日後に二日間ほど微熱とだるさを感じまして、先生に「やっぱりコロナワクチン躊躇しちゃいます」と言うと、「そのぐらいでビビっちゃ生きて行けませんよ」と一蹴されました。

 まあ、自分のためというのもありますが、格好よく言えば、高齢者といえども現に地球上に生息している人間ですからね、いちおう「他人に移したらいけない」という自覚もありますんでね、ちょっとばかり筋トレなんぞもしながら「接種券とやら、いつ来るのかな」と、逗子市のホームページを見ていると、年齢順で72才は6月3日発送という情報が。なるほど、翌4日手元に届きました。
 すぐに予約手続きをしたところ、いちばん早くて7月7日。ということは、三週間後の二回目は7月下旬。うまく抗体ができるとして、それまで二週間と言われていますから、結局8月10日頃まで現状のままということになります。

 管首相、五輪のためにもと、ワクチン接種に血眼になって各方面へはっぱを掛けていますが、閉会式は8月8日とかですよ。
 東京の隣りの神奈川県、そこで行なわれるヨット・セーリング会場直近の逗子市、そこに住む72才のじいさんですら、期間中に抗体確保とはまいりません。やっぱり今年の夏は「狂気の沙汰」っぽくなりそうな気配。


   ワクチンも自粛も五輪の為ならず  弁人


 因みに、逗子市では先週末の段階で66才以上の人に接種券を発送済みということですが、昨日、予約サイトを見たところ、一回目接種が一番早くて7月20日過ぎになっていました。お急ぎの方は東京の大規模接種会場へということらしいのですが、その大規模接種会場、予約が埋まらずガラガラとか。足を伸ばせば早く打てそうですが、国民の多くが今の日本の現状に少々しらけていて、早く打たなくてはと気が急いている人はそんなに多くないのかもしれませんね。

 考えてみれば、人流抑制のためにひたすら自粛を強いるだけの「緊急事態宣言」や「蔓延防止措置」が続く中、一方で、それに反する祭典は推進あるのみ。そのために突っ走るかのような慌てふためいたワクチン接種。
 やっぱり筋が通っていません。「笛吹けど踊らず」の状況、妙に納得してしまいます。

 そんな中、ワクチン頼みの政府に忖度しているのか、メディアも「ワクチン、ワクチン」と煽っているかの様相ですが、実は、原因は不明のようですが、ワクチン接種後に死亡した事例が190件以上あるのです。内容は厚労省のページにも載っているので、別に政府が隠しているわけではないのですが、そんなこと、ほとんど話題にならないほど、「今はとにかくワクチン」と騒いでいるのが今の日本の社会の現状なのです。

 そこで、「ワクチン接種とは関係がないからなのかな」と、そのページを覗いてみると、

「ワクチンと症状名との因果関係が否定できないもの(関連があると確認できるもの?)0件」、
「ワクチンと症状名との因果関係が認められないもの(関連がないと確認できるもの?)0件」、
残りは全て、「ワクチンと症状名との因果関係が評価できないもの」となっていて、要するに、現状では何もわからないということらしいのです。

 話を戻します。ワクチンには確率は僅かとはいえ必ず副反応があるのです。現に、アナフィラキシーの例は報告されているし、接種後一定時間の待機も決められています。ということは、何万分の一なのか、何百万分の一なのか知りませんが、何千万人もの人が接種すれば死亡例が出てもおかしくないということになります。

 そこで、前述の接種後に死亡した事例に戻ります。ワクチンは基本、高齢者から打っているわけですから、接種後まもなく天寿を全うされる方もいらっしゃるでしょう。でも、医療関係者なのか、年齢の若い方も何人か載っているのです。若くたって病いを背負っている方はいらっしゃるでしょうし、事故死もあるかもしれません。実は、その内訳も載っているのですが、脳疾患、心不全を含めて、全て「現状では評価のしようがない」という結論なのです。

 「何もわからない中、仮に関連があったとしても、それはごく僅かなはず。よって社会全体の発展のため、ワクチン接種は粛々と進める」

 どうも、これが今の政府の方針のようですが、この基本にある認識、これこそ、まさにワクチン接種の根本理念なのです。

 「国民の生命を守る」「安心安全を確保する」と言っても、それは全ての人に対して言っているのではないのかもしれない。「コロナがなくても人は死んで行く」くらいに思っているのかもしれない。
 そんな不信感を抱いてしまうか、そういう現実を超えて実を取るのか、まったく、コロナ禍に彷徨う地球市民、困った選択を迫られたものです。

 そもそもそんな選択には関係なく、もともと「ワクチンは打たない」という固い意思の持ち主もいらっしゃるわけで、そういう人から見れば、私なんぞは「意志薄弱」「日和見」ということになっちゃうのかもしれませんがね、これも「自助・共助を重視して」ということにしておきますか。

 とまあ、少々複雑な心境をつぶやいたところで、気分転換に窓を開けると、朝方の小雨も上がって、
 
 お隣さんのお花が
  なかなか鮮やか
  

 梅雨に濡れて風情を増すのは「紫陽花」だけではないですね。


   雨露に生気戻りしアガパンサス  弁人



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