チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

雨上がりの日曜日、上大岡周辺で富士と紅葉を

2019-12-09 17:53:20 | お出かけ・散策
12月9日(月)

 8日の土曜日は終日冷たい雨に見舞われました。横浜では、早朝に異例に早い初雪を観測したというニュースも耳にしました。

 そして、雨の上がった日曜日。健康のため、ほぼ日課となりつつある散歩、「今日はどこにしようか」と考えるのですが、ひんやりとした真っ青な空を前にすると、つい「今日の富士山はどうかな」と気になります。

 「やっぱり、逗子・葉山の海岸か鎌倉かな。いや、今日はひとつ、よく行く所じゃない所へ行ってみようか」
と思いついて、京急で上大岡に向かい、東口から高台の住宅地への坂道を上って行きました。

 けっこうな急坂、一息ついて
  振り向くと、
  

 京浜急行は東京湾側を走るので、車窓から富士山を眺めることはほぼありません。「ほぼ」と言ったのは、実は、私の知る範囲ですが、一ヶ所だけちらっと見えるところがあるのです。
 それは、上り線で言うと、屏風ヶ浦からトンネルを抜けて、間もなく上大岡駅という地点です。
 そんなことが頭の隅にあって、もう十数年前でしょうか、高台へ上がればどんな具合かと確かめに行ったことがありました。その時は、住宅地のもう少し先にある「黒船見物の丘」なる所へ行くのも目的だったのですが。

 今回も、もちろん富士を眺めるだけが目的ではありません。

 さらに坂道を上がって行くと、丘の頂上までもう少しという所に真光寺という真言宗のお寺があって、本堂の後ろの斜面に墓地が広がっています。案内には「上大岡墓地」となっていますが、

 道はその墓地の上へ進み、丘の頂上の辺りからの
  富士が壮観
  


   冬空に一期一会を教示され   弁人


 その先、突然、車の通行も覚束ないほど道が狭くなってしまいますが、それは3~40メートルほどで、また元の道幅に戻ります。ちょうどそこに、

 案内板と、庚申塔と馬頭観音らしき
  石仏が
  

 右の石仏には「元禄十年」という銘があって、ずいぶんと古い。真光寺が歴史の古いお寺なのか、この丘の東西に古い集落があったのか、いずれにせよ、古くから人の往来があったことが伺えますが、まあ、石仏とか道祖神とか石標とかは宅地造成や区画整理で動かされちゃいますから何とも言えません。ただ、

 「黒船見物の丘」の
  案内板を見ると、
  

 この道は古くからあって、見晴らしの良いことも手伝って、何かの時には賑わったのは事実のようです。
 明石のかつてのKAZU君のマンションの近くに「畑山」という丘があって、歴史家から「旗振り通信」の中継地だったという話を聞いたことがありましたが、もしかしたら、狼煙を上げて何かを伝える高台だったのかもしれないと、ふと考えてしまいました。

 横浜みなとみらい方面の
  眺望
  

 浦賀に来航したペリー艦隊の黒船が横浜のどこにやってきたのか知りませんが、はたして、みなとみらいのビル群がなければ海が望めたのでしょうか。北東の本牧方面には山手の高台があるし、根岸湾辺りとしても汐見台の丘があって見えませんから、ここから黒船を見物したとすると、やはり、今の横浜港方面なのかもしれません。ただ、ちょっと遠いような気がしないでもありません。当時の人は千里眼だったのかな。当時、望遠鏡はもうあったのでしょうかね。

 さて、西に富士、北に横浜の町を眺めた後、そのまま上大岡駅と反対側の坂道を下りて行くと、上大岡小学校のグランドがあって、すぐ脇に緑深い久良岐公園の入口があります。

 中に入ると、
  なかなかの風情
  

 KAZU君とKANA君は
  今ごろ何してるかなあ
  

  これは見事
  

 メタセコイアも
  青空に映えます
  

 公園はまだまだ広く、階段も見えるのですが、上へ登る気力なく歩いていると、いったん公園の外に出てしまいました。でも、少し先に「久良岐公園能舞台」という看板がある別の入口がありました。

  能舞台の入口
  

 この日は室内楽の演奏会が催されていましたが、それよりなにより、

 能舞台の建物の奥の紅葉、
  絶品でした
  
  


   丘下りて風なき谷戸の照紅葉   弁人


 そして、この日の散歩の締めは
  「弘明寺観音」
  



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