チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

関西の締めくくりは、やはり石山寺かなと

2015-09-19 23:30:52 | お出かけ・散策
9月19日(土)

 7年前、明石暮らしを始めるべく関西にやってきた時、まず石山寺に参拝して、そのスタートを切りました。

 逗子に帰る日も、できれば挨拶して帰りたいと思っていましたが、せっかくなら天気のいい日に、それに明石を出立する時間もどうなるかわからないので、時間があったら前もって出かけようかと思っていました。

 15日の火曜日でした。前日からの天気予報予報どおり、朝から秋らしい青空が広がっていて、こんな日を逃すのはもったいないと、明石から満員の新快速に乗り込みました。

 明石に来た翌年の紅葉の時期に一度お参りに来たので、
  それ以来、6年ぶりです
  

 7年間の報告と
  お礼を済ませました
  


   石の寺別れてもなほ赤蜻蛉   弁人


 この日の目的は石山寺へのご挨拶でしたが、いくら部屋の片付けに追われているとはいえ、ここまで来てすぐに帰ることはありませんし、実は、もう一つ行っておきたい所があったのです。

 それは、天智天皇を祭神とする
  近江神宮です
  

 昭和15年、皇紀2600年の記念に創建されたということですから、特に古い歴史を背負ったお社ではありません。そういう意味では坂本にある日吉大社のほうが古来の雰囲気を残しているのかもしれません。

 それでも近江神宮にこだわったのは理由があるのです。

 近江神宮と聞くと、百人一首の大会が開かれることで有名で、年に一度はテレビニュースに必ず登場してきます。おそらく、百人一首の一番目の歌が天智天皇の作だからということなのでしょうが、もう一つ天智天皇というと、日本で初めて「漏刻(水時計)」を作った方として有名なのです。

 その遺跡(水落遺跡)が飛鳥にあって、数年前に見学しました。その時に、明石の天文科学館にも復元された漏刻があることを知り、さっそく天文科学館へ行ってみると、たしかに建物の出口の脇にありました。ただ、出口から正門(駐車場方向)へ戻る反対側にあるので、それまで気がつかなかったのです。

 それはともかく、天智天皇が初めて漏刻を作ったのが飛鳥で、その後大津に都を構えた後、「漏刻」を用いて実際に時刻を知らせたという記述が日本書紀に残っているのです。そんな由来から、近江神宮は今でも時と時計に深く関わっているお社で、時計の専門学校も併設されているほどなのです。

 今年の6月10日の時の記念日、実はその日はKAZU君の看病で行けなかったのですが、毎年この日に近江神宮で行われる「漏刻祭」が天文科学館のプレネタリウムドームで再現されたのです。
 聞くところによると、びわ湖観光大使の方々が采女役を、漏刻博士は明石の時計商組合長が務めたということでした。

 「時の町明石」とそんな関わりのあるお社に一度も行ったことがないまま明石を去るのが前から気にかかっていて、この機会に足を伸ばしたのでした。

 お参りした後、振り向くと、
  時計博物館が見えました
  

 その建物の前にあるのが「漏刻」。
  もちろん復元ですが
  

 日時計の上に「明石天文台」まで
  「89㎞」の表示も
  



   この地また小さき秋に時を告ぐ   弁人


 この後、近江神宮前駅から京阪電車でさらに北上して坂本の町へ。腕時計を睨みながら、日吉大社に行くか、比叡山へ上ってしまうか迷ったのですが、いつも、京都へ行くとバスに乗ることが多く、まだ叡山ケーブルはもちろん、叡山電鉄にも乗ったことがなかったので、比叡山を越えて、西側のロープウエイとケーブルで京都へ下りることにしました。

 比叡山は二回目ですが、
  坂本ケーブルからは初めて
  

 琵琶湖が見えました。
  絶景です
  

 ケーブルを降りると、
  大津の市街が眼下に
  

 そのまま山上を横断して京都側へ下りればいいかと思っていましたが、やはり仏様にご挨拶しないとと、

 まずは、
  根本中堂で頭を垂れ
  

 西塔のほうまで足を延ばす時間はなく帰途につきましたが、ちょうど折よくやって来た京都駅行きのバスは見送って、八瀬に下りるロープウエイの駅へ向かいました。

 左京区辺りかな?
  ここも絶景です
  

 ケーブルカーに
  乗り換えて
  

 八瀬に下りると、
  高野川の清流が迎えてくれました
  

 八瀬からは、初めて乗る叡山電鉄で出町柳へ向かいましたが、もう17時過ぎ。京都駅からの新快速が混みそうなので、京阪三条から東の山科へ出て明石に帰って来ました。


コメント
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