チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

衝撃的な映像の連続で心配な「北関東の水害」

2015-09-11 23:55:48 | つぶやき
9月11日(金)

 私が逗子から明石に向かったのは一昨日の8日でしたが、前日に突然発生して近づいてきた台風18号の影響がすでに出ていて、浜松付近は大雨、新幹線が途中10分近く遅れました。

 その迷惑な台風、翌日の水曜日の朝にあっという間に日本海へ抜けてくれたものの、その後、たしかに明石でも雨は上がらず、やんだのはお昼過ぎだったと思います。

 そして昨日。朝方空を覆っていた雲が消えて、昼前にはいったん日射しが戻って来ました。テレビでは気象庁の方が、栃木県と茨城県に「特別警報」を発令したと緊迫した表情で伝えていましたが、その後にあのような惨状がテレビ画面に流れるとは予想だにしませんでした。

 実は、鬼怒川の堤防が決壊したというニュースを知る少し前、明石では窓の外が急に暗くなってきて、ふと海峡へ目を向けると、さっきまで広がっていた青空が消えて、頭上に現われた不気味な雲のかたまりが、北東から西南へ広がっていました。

 淡路島の上空も、みるみるうちに
  こんな感じになりました
  

 これは西側、
  小豆島方面です
  

 先日、逗子にいる時に、淡路島で竜巻が発生したというニュースを見たばかりなので、もしかしたら、こんな感じの雲から竜巻の雲が垂れ下がってくるかもしれないとしばらく眺めていました。でも、不気味な雲の黒さとはうらはらに、雨も落ちて来ず風も吹かないまま何事もなく時間が経ちました。

 その後でした。部屋に戻って、鬼怒川が決壊したというニュースを見たのは。どのチャンネルも、濁流に飲み込まれ流されたりしている住宅の映像を流しています。
 それにしても、「鬼が怒る川」とはいったい誰が名付けたのでしょうか。

 テレビ画面には、屋根の上で・ベランダの窓から・電柱によじ登って、救助を求める人たちの姿をズームアップ。そして、その人たちを次々とヘリコプターにつり上げて救助する緊迫した映像となりました。

 堤防が決壊した所の濁流はまさに激流。すさまじい状況ですから、報道のヘリも当然集まって来ます。その前で繰り広げられる救出劇。現場中継のニュース映像としては、たしかに臨場感があってはずせない場面かもしれません。しかし、そんな光景を前に、なんとも背筋の寒くなるような不安が襲って来ました。
 水に沈んでいく家の中や濁流と化した泥水の中に、手を振ることもできず、カメラや救助の人の目に触れない人がたくさんいるのではないかと想像してしまったからです。

 「また一人、もう一人、ヘリに収容されました」と、「よかった、よかった」と言わんばかりに報じるアナウンサーの興奮した声を聞く一方で、一晩明けたらいったい何人の行方不明者が出ていることかと思うと、どうにもやるせない重い気分に陥りました。

 そんな思いに駆られてテレビを見ているうちに、いつのまにか外が明るくなっていました。気がつくと、もう夕方。さっきは、明石の上空から淡路島まですっぽりと不気味な雲に包まれていましたが、

 すっかり、
  いつもの空に戻っていました
  

 西の空。日没の中に立つ
  天文科学館
  

 そして、一夜明けると、水害現場の雨は止んで水も引き始めたとか。でも、その水は排水されたのではなく常総市の中心部に流れ込んでいるとの話。いっぽう、心配していた行方不明者の数は思ったより少なくて少しホッとはしたものの、考えてみると、まだ確認や捜索が進んでいないだけなのかもしれません。

 それにもう一つの心配が。

 雨は東北地方へ北上し、新たに宮城県で堤防が決壊したというニュースが流れました。おそらく宮城の人だって前日の映像を見ているだろうから、茨城ほどの緊迫した状況にはならないのではないかと思いつつ、いったい、茨城と宮城の間にある福島県はどうなっているのかと思わないではいられませんでした。
 川の堤防が決壊するというのは大変なことですから、ニュースの眼がそちらに向くのは仕方がないのかもしれません。でも、この二つの水害場所の中間にあって、ふだんから汚染水漏れが心配されている福島の原発、そこにどのくらい雨が降って、どういう状況になっているのかを心配していても、そんなニュースはほとんど流れて来ないのです。

 縦長の「線上降雨帯」とかの下には入らず、雨量がそれほどでもなかったのでしょうか。あるいは、雨は降ったけれど、汚染水は関係者が気にするほど多く流れ出なかったということでしょうか。

 「そういう心配を杞憂というんだ」と一蹴されてしまうのかもしれませんが、そんなことも気になって水害のニュースを見ている人もいるということ、誰かに知ってもらいたいなと思って、ついつぶやいてしまいました。


コメント
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