
山椒の花が咲いています。
山椒には、実のなる木と、ならない木がある。実のなる木を「実山椒」といい、ならない木を「花山椒」という。
種類が違うわけではなくて、雌花だけ咲く木と、雄花だけ咲く木がある。つまり、雌雄異株です。
種類が違うわけではなくて、雌花だけ咲く木と、雄花だけ咲く木がある。つまり、雌雄異株です。
山椒はこぼれ種でよく芽を出すけれど、とにかく棘が鋭いので、ほうっておくとあちこちで通行の邪魔になったりする。できれば実のなるほうは切らずに残したいと思っても、切る段になって、どっちかわからない、ということがよくある。
花の咲いている時期がいちばん見分けやすいので、いまのうちに見て、覚えておくことにした。

黄色い小さい花がぽちぽちついているのが、花山椒(雄株)で、











おなじくぽちぽちだけど、黄色くない地味なのが実山椒(雌株)。
もっとよく見ると、雄花は1本の軸の先にいくつかまとまってつくが、雌花はひとつずつで、花からそのまま実になるようなイメージ。
もっとよく見ると、雄花は1本の軸の先にいくつかまとまってつくが、雌花はひとつずつで、花からそのまま実になるようなイメージ。
この「雄花はまとまり、雌花はひとつずつ」というのは、カラスウリの花と同じ。「黄色いほうが雄花」というのは、ふきのとうと同じだ。
家の周囲をぐるっと見て回った結果、実山椒より、花山椒のほうが多かった。1対4か5くらい。本来そういうものなのかどうかは、よくわからない。ここではたまたまそうなっただけ、かもしれない。
まだ花をつけていない幼木も、どっちだかわからない。咲くようになるまで3年ほどかかるらしいので、将来に期待しましょう。
(つまり、どれも切れない、ということね?)
(つまり、どれも切れない、ということね?)
花の時期の山椒の葉は、柔らかくて香りが良い。こうして写真を見ているだけでも、あの独特の香りがふわっとよみがえる。
たけのこが出回る季節には、木の芽をたっぷり入れた白あえなど、いいなと思うけれど、白味噌も練り胡麻も常備品ではないし、すり鉢にせよフードプロセッサにせよ(フープロは持ってませんが)、日持ちのしないものをちょこっとだけ作るために持ち出すのは、気分的におっくうなもので…。
今年は、簡単な木の芽味噌を作ることにした。
味噌、砂糖、みりんを好みの加減に練り上げたところへ、ちょいちょいと摘んできた柔らかい葉を、すりつぶさず包丁で細かく叩いて混ぜる。
たけのこが出回る季節には、木の芽をたっぷり入れた白あえなど、いいなと思うけれど、白味噌も練り胡麻も常備品ではないし、すり鉢にせよフードプロセッサにせよ(フープロは持ってませんが)、日持ちのしないものをちょこっとだけ作るために持ち出すのは、気分的におっくうなもので…。
今年は、簡単な木の芽味噌を作ることにした。
味噌、砂糖、みりんを好みの加減に練り上げたところへ、ちょいちょいと摘んできた柔らかい葉を、すりつぶさず包丁で細かく叩いて混ぜる。
ちょうど茹でたけのこをいただいたので、1センチほどにスライスしてグリルで焼き、木の芽味噌を塗って軽くあぶると、「たけのこの木の芽焼き」のできあがり。
こういう料理に使うのは花山椒のほうで、実山椒は、初夏に青い実を収穫したいし、熟したあとの種は野鳥も食べるので、大切にとっておく。
ただし、花山椒にも「雄花」としての役割がある。もしもこれを花ごと全部とってしまったら、当然ながら受粉ができない。つまり、実もならない。
ただし、花山椒にも「雄花」としての役割がある。もしもこれを花ごと全部とってしまったら、当然ながら受粉ができない。つまり、実もならない。
雄株と雌株の距離がある場合は、仲を取り持つ蜂さんたちのことも、大切にしなければね。

数日前のこと、午後に本を読みながら、15分ほどうとうと眠ってしまい、目を開けたら、窓の外がすっかり緑になっていた。
いや、まさかタイムスリップしたわけではないと思うけど、この季節の野山の色の変化はめまぐるしい。
日ごとに数を増していった桜の花から、一転して、日ごとにひろがっていく若葉。淡い色から鮮やかな新緑へ、移り変わる緑のグラデーション。
日ごとに数を増していった桜の花から、一転して、日ごとにひろがっていく若葉。淡い色から鮮やかな新緑へ、移り変わる緑のグラデーション。

カリンの花も咲きました。
花を見られただけでも嬉しいけれど…今年は実はどうかなあ、と先のことを考える。
花を見られただけでも嬉しいけれど…今年は実はどうかなあ、と先のことを考える。

そしてそして、千島桜ちゃん!
生きているうちにひとつでも花を見られりゃバンザイだ…なんて言っていたら、昨年はじめてひとつ咲き、今年はふたつ。咲き始めの白から、しだいにピンクに変わり、とても可愛らしい。
それにしても、このへんの山桜に比べると、千島ちゃんの成長のゆっくりなこと。実生苗でやってきて、10年以上はうちにいるのに、背丈はまだ1メートルにも届かない。
名前のとおり、もともと北の国の桜なので、高温多湿の暖地の夏は厳しいだろうと思う。来年は4つ、咲けるといいね。
生きているうちにひとつでも花を見られりゃバンザイだ…なんて言っていたら、昨年はじめてひとつ咲き、今年はふたつ。咲き始めの白から、しだいにピンクに変わり、とても可愛らしい。
それにしても、このへんの山桜に比べると、千島ちゃんの成長のゆっくりなこと。実生苗でやってきて、10年以上はうちにいるのに、背丈はまだ1メートルにも届かない。
名前のとおり、もともと北の国の桜なので、高温多湿の暖地の夏は厳しいだろうと思う。来年は4つ、咲けるといいね。

アジュガ・レプタンス。
元いたところは、同じ地下茎組のヤブコウジがやたらと増えて、居心地悪くなったらしい。
勝手に違う場所に引越してきて、いまのところ機嫌よくしています。
元いたところは、同じ地下茎組のヤブコウジがやたらと増えて、居心地悪くなったらしい。
勝手に違う場所に引越してきて、いまのところ機嫌よくしています。

野良チューリップ。
ほんとは野生ではない、いつだか忘れるほど昔に植えたもの。
チューリップといえば「ならんだならんだ」だけど、並ぶことなく1本だけすっと立っている。
チューリップといえば「ならんだならんだ」だけど、並ぶことなく1本だけすっと立っている。
日あたりが悪くて花がつかなくなっていたが、毎年葉っぱだけは律儀に出ていた。東側の大きくなりすぎたモミジと白モクレンを大幅に剪定したからか、今年は元気そうだ。

わお!

色とりどりできれいなビワの落ち葉。
すぐ焦茶色になってしまうけれど、拾ってきて室内に置けば、すこしの間は色が残る。
すぐ焦茶色になってしまうけれど、拾ってきて室内に置けば、すこしの間は色が残る。
常緑樹の更新時期は春だ。ビワの木は、古い葉をふるい落としつつ、てっぺんにはつんつんと淡い緑の新芽を立てている。

越冬パチ子ねえさんと2月から同居中の、クローンバーベナちゃん。
お外の仲間よりひと足早く咲きました。
しかし、鉢を用意するとき、つい不精をして、畑の端の柔らかい土をすくってそのまま入れたのは失敗で、葉が巨大化して花とのバランスがおかしい。野菜の肥料おそるべし。
お外の仲間よりひと足早く咲きました。
しかし、鉢を用意するとき、つい不精をして、畑の端の柔らかい土をすくってそのまま入れたのは失敗で、葉が巨大化して花とのバランスがおかしい。野菜の肥料おそるべし。

見渡せばノースポールも花盛り。にゃんこも春の錦なりける。