「 しらくも村のおはなし 」 新作入荷



シミー書房さんの 『 しらくも村のおはなし 』 既巻4巻に、待望の新作が発表された

のは、先日終わった喫茶つばらつばらでの個展 「 冬はウロで、本を 」展でした。

そしてきのう、パスキューアイランドにもやってきましたよっ!!新作が!

5巻目のタイトルは、「 配達夫カザマラ 」、

函の中にはやはり3冊のアンカットのおはなし本が納まっています。

しらくも村ファンのみなさま、お待たせしました~

お問い合わせもいただいておりました。

手にとってとくと読んで観てください。

まずは、お知らせまで。



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お元気ですか?



静かな水曜日です、ふぅ。

静かなのをいいことに、詩を読んでいました。

長田 弘 『 食卓一期一会 』。

納められている66の食卓の風景は、素晴らしい!

今日はこの詩を書き写してみます。






   『 キャラメルクリームのつくりかた 』
   長田 弘



     用意するもの、

     コンデンスミルク一缶と

     アガサ・クリスティ一冊。

     ミルクの缶は蓋は開けずに

     鍋に入れて、かぶるくらい水を差す。

     そのまま火にかけて、文庫本をひらく。

     こころおどる殺人事件。

     アンドーヴァーで最初の殺人。

     犯人不明。手掛かりはなし。

     ベクスヒル海岸で、ユアーストンで

     謎の殺人が次々とつづく。

     第四の殺人のまえに、差し湯をする。

     ポワロ氏が髭をひねって微笑する。

     「 誰が何をいうと思う? ヘイスティングス、

      嘘さ。

      探偵は嘘によって真実を知るのさ 」

     急転、事件が解決したら

     缶をとりだす。

     充分にさましてから開ける。

     すると!

     缶のコンデンスミルクが

     見事なキャラメルクリームに変わっている。

     ABCのビスケットに

     キャラメルクリーム。

     アガサ伯母さんの味だ。







「 食卓一期一会 」
長田 弘
晶文社 ISBN4-7949-3517-X C0092



あ、遅くなりましたが本日ホームページ・2月号アップしました。
よかったら見てみてください~~




















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