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電話室便り
農夫イシコロ
2020-02-13 / 本
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/fd/08ffa4a76ce21856aec33e3e0f324fe3.jpg)
シミー書房さんの 『 しらくも村のおはなし 』 の中の一話、「 農夫イシコロ 」。
生まれ故郷を出るとき、投げたコインの裏・表で海へ行くか山へ行くかを決めた
若い幼なじみ同士、
裏が出て山へと向かったイシコロは、その後、百年前には森だった土地を開いた丘、
しらくも村に、妻と共に移住して、丘の斜面に小麦畑を作ったのでした。
その後二度と会うことがなかった表のコインの友は、しわぶき湾の岬の灯台守に。
「 農夫イシコロ 」 は、「 わたしは海を知っている 」 というもうひとつの詩の一冊
と繋がり、このふたりの男の長きにわたる友情を、しみじみと・・・まるで上映する
作品の趣味が良いミニシアターにかかる映画みたいな・・・深い味わいなのです。
この2作品、手紙が好きな方にもとてもおすすめな作品です。
そして、農夫となったイシコロは三人のこどもに恵まれ、
長男は、ふもとの商店街でパン屋さんを構え、父親の作る小麦でパンを焼くのです。
ああ、なんて素敵なんだろう!!
父が小麦を作り、息子がその小麦粉でパンを焼く!
そのようなパン屋さんが、しらくも村の商店街にあり、私は読むたびに憧れの気持ち
を募らせ、香ばしい小麦のにおいを嗅いでみたくなるのでした。
明日は金曜日、パスキューアイランドのパン販売の日です!
パスキューアイランドのカウンターも、グラハム粉のきつね色に焼けたパンのいい匂い
が漂います。パン好きのみなさま、どうぞ食べてみてください。
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen
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