レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

『北海に消えた~』から本筋以外の愉快な箇所

2018-01-20 13:08:20 | 
ローネ・タイルス『北海に消えた少女』  ハヤカワミステリ文庫
 デンマークの週刊誌記者でロンドン特派員のノラは、スーツケース収集を趣味としている。古道具屋で買った品に、30年前に行方不明になって騒がれた二人の少女の写真がはいっており、ケースには悪名高い連続殺人犯の名が記されていた。
 本筋とは別に面白かった箇所を二つ。
 引用その1:
だいたい、イギリス人が世界で一番まずい料理を作っているという評判は不公平だとノラは思っていた。少なくともロンドンでは違う。ロンドンでは世界一の寿司とカレーとタイ料理が食べられる。けれどもソーセージとなるとダメだった。

 引用その2:
 「もう一つだけ」と言ってノラは、子供時代に見たテレビシリーズを懐かしく思い出していた。シワだらけのトレンチコートを着た警部が、いつも戸口で振り返り、最後の決定的な質問をしていた」

 その1に関して。
 その寿司やカレーやタイ料理を作っているのは日本人やインド人やタイ人であって、イギリス人ではないのでは?

 その2に関して。
 去年の正月に『刑事コロンボ』を8本録画したきりになっていたのを最近ようやく見たところなので、タイミングよく私も懐かしい。
 『相棒』もコロンボを意識したところがおおいにあるとかねがね思っていたが、角田課長の「カミさん」発言もそうであることにいまさら気がついた。
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