レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

一日遅れで命日を偲ぶ

2006-08-20 09:13:46 | ローマ
 きのう8月19日が命日であることをseptemさんのBBSで思い出しましたーーアウグストゥスの。誕生日は秋分の日と重なるだけに覚えているのだけど、命日のほうは忘れがち。その点カエサルは逆に、最期が歴史的大事件ということで誕生日よりも3月15日のほうが印象強い。望みの最期というテーマで「予期せぬ突然の死」と答えたというエピソードがあるし(これを予言的に解釈すれば「突然」でもないけど)、アウちゃんは自分と身内に「安らかな死」を望んでいたというし、それぞれかなえられてよかったよ。虚弱体質のアウちゃんは、たぶん予想外に長生きしたせいで、身近な人々の死にたくさんあって、内憂外患で辛いことの多い晩年だったし、せめてこのくらいの願いはかなっていいでしょユピテルよアポロよウェヌスよ!って気持ちだ。(身内にはあまり叶っていなかったけどね) 私がこの道にはまり出したころ、この人が世を去ってそのあとの霊の世界で、まずは敵たちの群が迫ってきて、それに先に死んだ味方たちが応戦してくれて、という場面が頭に浮かんでいた。その場合、最初に出てきた仲間はマエケナスで、間にガイウス&ルキウス、マルケルス、ドルスス、真打アグリッパ。三人(アグとマエ)で共に築いた「大理石のローマ」を見渡す。そして最後にカエサルに迎えられて「神君」の列へーーという場面。『燃えよ剣』の最終回の夢の場面や、『獅子の如く』のラストや『ファウスト』が影響したのかもしれない。

 ドイツの習慣では、誕生日の祝いはその日よりも先に言ってはいけないというルールになっている。遅れて言うのは可。 命日イベント(?)はどうなんだろう?ま、気は心ってことで。
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