レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

文庫の景品のグチ 新潮のバカヤロー再び

2014-06-01 06:10:07 | 

本屋のレジに『ランキングで見る 文春文庫の40年』という小冊子が置いてあったのでもらってきた。
 「70年代は第三次文庫戦争と呼ばれる文庫創刊ラッシュの時代でした」というが、70年代の後半はマンガ文庫の第一次ブームでもあったことを記憶している。
 文春文庫の最初の10点の中に『おろしや国酔夢譚』by井上靖 がはいっていたのか。私が井上靖を読みまくった80年代初めには、文春文庫でも多数出ており、装丁のきれいなものが多かった。そしてこの作家のものではマイナーなものも多かった、二つの全集に収録されていないような。
 座談会で、「司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』は「週刊文春」連載だったのに、単行本も文庫も新潮社から刊行された」と書いてあったのでウィキペディアも見たら、「単行本は新潮社で上下巻にて刊行、現在は新潮文庫上下巻(改版2007年)で重版している」とやはりなっている。 しかし、私は確かに文藝春秋から出ている単行本上下巻を見たぞ。ふーん、単行本と文庫で違うのか、と思った記憶も確かにある。私の愛する栗塚版でも 原作 司馬遼太郎 文藝春秋刊 とEDに出ていたような気がするのだが。図書館の蔵書検索でも、単行本は文藝春秋となっている。  当初は新潮から、あとから文春からということ?

 70年代ランキングのベストテンのうちで私が読んだのは『竜馬がゆく』『歴史をさわがせた女たち 日本編 外国編』『坂の上の雲』『アンネの日記』『幕末』、80年代では『レッド・オクトーバーを追え』、90年代では宮部みゆきの2冊、2000年代では『誰か』『壬生義士伝』『人質カノン』『まほろ駅前多田便利軒』、2010年代『プリンセス・トヨトミ』『名もなき毒』『楽園』『まほろ駅前番外地』

 新潮文庫でかつてやっていた「YONDA?」、いまでも角川で続いている「ハッケン君」のように、買ってマークを集めて景品がもらえるという企画が文春にはない。臨時に行うならばオビに応募券をつけるのだろう、前例があった。
 そういえば、新潮文庫は「YONDA?」をやめたのに、いまだにあの三角マークは残っていることが腹立たしくてたまらない。講談社文庫は、三角マーク10枚で文庫ブックカバープレゼントを去年までしていたが、今年の新刊からはオビにそのお知らせが載らなくなった。某2chでは、また続くらしいときいたという情報があったけど、いまの最新刊にもいっこうにお知らせはない。  ま、こちらはもともとオビでの告知がひっそりとなくなっただけである。「期限 xx年12月31日」のxx年が12月新刊で次の年に延びることが常であったものが、去年は2013年12月31日のままであったことから終わりと判断したのであって、新潮のように、「新しい企画はない」とHPで言い切ったわけではない、だから新企画があってくれても不体裁でもない。
これに対する不満は、HPに載っていないことである。応募してほしくないのかと勘ぐりたくなっていた。もしまた新しい企画があれば、遠慮なくここで話題にしてやるざまあみろ。
 「YONDA」の終了のお知らせがHPでしかなかったことははるかにけしからん。本の挟み込みチラシにもなかったと思う。書店ポスターでも見たことがない。ためていたのにあとで知って腹を立てた人々はきっといるだろう。

2023.11.02付記。

上記記事の数年後に、女子高の同窓会に行き、マン研の仲間と会った。講談社に務めている人がいたが、・・・彼女もブックカバーの件を知らなかった!

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