レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

ローマ話題というには苦しいが

2012-07-04 13:53:45 | ローマ
 岩波現代文庫で『古代ローマとの対話』by本村凌二 が新刊で出て、それを買った勢いで、同じ著者の、新刊ではないけど『古代ポンペイの日常生活』(講談社現代文庫)もこのさい買った。オビのルシウスにつられてということもある。
 発掘の前史として、18世紀に始まった発掘では王侯貴族が美術品を漁ることが目的でやり方が杜撰だった、それを古代美術研究の大御所であるヴィンケルマンが批判して、世間で注目されたと書かれていた。ヴィンケルマンといえば、ドイツ文学史上では欠かせない名前で、ギリシア美術を「高貴な単純と静かな偉大」と讃えた言葉は有名。その名前にここで出くわしたことは(その筋では常識かもしれないけど)私には新鮮だった。
 
 大型書店の岩波文庫のコーナーに置いてあった冊子『古典のすすめ』第1集。 作家・翻訳家の南條竹則氏の『ラテン語学者に憧れて』には『テルマエ・ロマエ』への言及がある。ローマ時代が舞台のマンガとしては『アステリックス』に並ぶ名作だと評している。  いまの日本では『アステリックス』のほうが知る人少ないだろう。このさいだからアニメの放映でもしてくれ。実写映画、第2弾の『ミッション・クレオパトラ』だけは日本でも上映されたけど、第1弾(1998か99年、私は留学中に見た)もやってくれ。
 この流れで言おう。 映画『テルマエ・ロマエ』でハドリアヌスを演じている濃い顔の市村正親氏、なんだか見た顔だと思ったら、ーー『アステリクス』映画第1弾でカエサルを演じていた人にちょっと似ている。マンガにそっくりに鼻は少しこしらえていたようだけど、相当にクセの強い顔には違いない。おかしなことに『ローマン・エンパイア』ではキケロに扮していて(でもカエサルのほうがハマっていた)、あっあの顔だ、と私でさえ覚えていたくらいだし。 Gottfried Johnは、ゴットフリート・「ヨーン」か「ジョン」か?ベルリン生まれだそうだけど。ドイツ映画でも見たけど。

 上記の実写『アステリクス』はフランス映画である、念のため。第1弾と第2弾でカエサルの役は違っている。2作目のほうが監督の自己主張が強くパロディ要素が多い。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏の文庫フェア開始 | トップ | 『夜明けあと』から »

コメントを投稿

ローマ」カテゴリの最新記事